90周年を迎えたヤヨイ化学工業が挑む水耕栽培メロンのプロジェクト

ヤヨイ化学工業の挑戦

創業から90年以上の歴史を持つヤヨイ化学工業株式会社（富山県高岡市）は、インテリア用接着剤の製造販売に加え、新たに「YAYOI NŌKŌ PROJECT」という農業プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、特に水耕栽培によるメロンの栽培に注力しています。近年の食糧問題の深刻化に伴い、企業が農業にどのように貢献できるかを考え、持続可能な農業に参入しています。

水耕栽培メロンプロジェクトの背景

ヤヨイ化学は、でんぷん系接着剤の製造に利用する穀物に依存しています。そのため、食料問題に対する責任を感じ、農業分野への貢献を模索してきました。水耕栽培という方法を選んだ理由は、少ない水で効率よく栽培可能であり、土地を有効利用できるからです。この新しい栽培方法は、農業の生産性向上と若手農業従事者の不足という課題に立ち向かう手段とも言えます。

プロジェクトの目的

「YAYOI NŌKŌ PROJECT」では、以下の三つの柱から成る事業を立ち上げています。1つ目は、「ファーム事業」であり、水耕栽培を通じて安全で高品質な果物や野菜を生産すること。2つ目は、「エリア再生事業」で、廃棄地や公共施設を活用し、地域の資源を再活性化すること。最後に、「雇用促進事業」として、これらの事業を通じて持続可能な雇用を創出します。

noteでの情報発信

この度、新たに開設されたYAYOI NŌKŌ PROJECTのnoteでは、メロンの成長過程を詳細に記録しています。種まきから収穫までの様子を写真で紹介しながら、水耕栽培特有の奮闘や工夫も掲載。非農業出身の私たちがどのように進んでいるかを共有し、読者と共に楽しむことが狙いです。これにより、農業に興味を持つ人々が増えることを期待しています。