東京センチュリー、英国陸上風力発電事業へ参画
東京センチュリー株式会社は、2023年に英国の大手インフラファンドであるEquitixが保有する陸上風力発電所の株式を取得したと発表しました。これは同社にとって英国初の陸上風力発電事業への参入であり、このプロジェクトによって得られる運営のノウハウやネットワークを活かし、海外における再生可能エネルギー事業のさらなる発展を目指しています。
事業の概要
本プロジェクトは、イングランドおよびウェールズに位置する4カ所の風力発電所で構成されており、合計44基の風車が設置されています。これにより、約122.5MWの発電能力を持ち、一般家庭約67,000世帯の年間電力消費に相当する電力を供給可能です。各発電所は2013年から2015年にかけて商業運転を開始しており、長期的な電力購入契約や再生可能エネルギー義務証書(ROC)制度に基づく売電から安定した収益が期待されています。
英国の再生可能エネルギー目標
英国政府は2050年のネットゼロ実現に向けて、2030年までには陸上風力発電の導入を最大29GWに拡大する目標を掲げています。東京センチュリーは、この市場を重視しており、今回の出資は2024年に予定されている英国の太陽光発電所およびイタリアの太陽光発電プロジェクトへの参画に続くものです。これにより、欧州における事業基盤をさらに強化する方針です。
Equitixとのパートナーシップ
本プロジェクトの運営パートナーであるEquitixは、英国において豊富な資産運用の実績があり、再生可能エネルギー分野での深い専門知識を有しています。この強力なパートナーシップにより、安定した事業運営が期待されるでしょう。
中期経営計画と再生可能エネルギー戦略
東京センチュリーは、2027年に向けた成長戦略の一環として、海外での太陽光および風力発電事業を推進していく考えです。特に欧州や北米において再生可能エネルギー事業の拡充を図り、クリーンエネルギーの普及と脱炭素社会の実現に貢献します。
結論
東京センチュリーの英国陸上風力発電事業への参画は、同社の再生可能エネルギー事業の拡大だけでなく、環境への配慮や持続可能な社会の実現に向けた取り組みを示す重要なステップといえるでしょう。