株式会社NIL、第三者割当増資実施と社名変更で新たな挑戦へ

株式会社NILが実施する新展開

株式会社NILは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）からの支援を受けて、2015年に創業されたイノベーティブな研究開発型ベンチャー企業です。このたび、同社は第三者割当増資を行い、社名を「株式会社NIL」に変更しました。新社名への変更は、2017年7月7日から施行され、これによりNILはさらなる成長を目指しています。

創業の背景と経営理念

NILは、有機化学の分野で40年以上の研究に従事してきた創業者3名が立ち上げた企業であり、その中心的な技術は「スーパーナノ粒子（SNP）」技術です。この技術を用いて、生理活性物質のバイオアベイラビリティを改善した製品を開発し、高齢化社会における様々なニーズに応えようとしています。アンチエイジング技術を通じて、社会貢献にも取り組んでいます。

スーパーナノ粒子技術の特徴

NILが誇るスーパーナノ粒子（SNP）技術では、特殊デバイスとしてフローマイクロリアクターを使用し、20～30nmのナノ粒子を安定的に大量生産しています。この技術の革新性は、複数の天然生理活性成分をナノ粒子の内部に秩序よく配置できることにあります。これにより、従来は難しかった物質の特性の制御が可能になり、効率的にナノ分散させることに成功しました。

資金調達の目的と今後の展開

今回の増資を通じて、同社は研究開発やマーケティングの強化を図り、新商品の事業化を加速する計画です。具体的には、2017年秋に白髪や薄毛で悩む人々のために、新たに特許を申請中の植物由来成分をSNP化し、ヘアケア製品の発売を予定しています。これに続き、高機能化粧品や医薬部外品、機能性表示食品など、多岐にわたる商品開発を進める予定です。さらに、東京工業大学および筑波大学との共同研究を通じて、天然由来の有効成分に関する理解を深め、さらなる製品革新につなげていく方針です。

会社概要

株式会社NILの設立は2015年2月6日で、代表取締役社長の佐藤幸蔵氏は、工学博士であり有機合成化学協会の前会長を務めた経験を持ちます。また、元富士フイルムの執行役員としてのキャリアも有しています。所在地は神奈川県中郡二宮町で、機能性化粧品や医薬部外品、機能性表示食品の開発・製造販売を手掛けています。資本金は2億1503万円に達しており、創業当初より着実に成長しています。

結論

株式会社NILの取り組みは、国内外の市場において注目されており、今後の展開にも期待が寄せられています。新技術の導入と新商品の展開により、NILはさらなる成長を遂げるとともに、消費者に新たな価値を提供していくことでしょう。NILの公式サイト（http://www.nano-innovation.co.jp/）でも情報が随時更新されるので、ぜひチェックしてみてください。