紀宝町が空き家活用を推進する新たな取り組みを始動
三重県紀宝町は、空き家問題の解消と地域の活性化に向けて、空き家活用株式会社と新たな協定を締結しました。この取り組みでは、空き家専門の相談窓口「紀宝町アキカツカウンター」が設立され、地域住民を支援するサービスが提供されます。協定の発表は2024年10月1日で、アキカツ社は空き家に関する豊富なノウハウを活用し、地域との連携を強化する意向を示しています。
「紀宝町アキカツカウンター」の設立
アキカツカウンターは2024年11月1日からサービスを開始します。この相談窓口は、空き家を所有する方や相続した方、活用を検討している方々が対象です。近年、空き家問題が深刻化する中で、改正空家特措法の施行や、相続登記の義務化が進められています。これにより、空き家の適正管理が求められているため、アキカツは専門的な相談窓口を提供し、適切な管理方法や利活用案を提案することを目指しています。
カウンター設立の背景には、地域における空き家の流通を促進し、個別のニーズに応じた具体的な活用方法の提案が求められています。これにより、空き家の所有者や潜在的な利用者とのマッチングが期待されます。さらに、地域の企業とのネットワークを強化し、空き家の利活用が進むことで、地域全体の活性化を図る方針です。
幅広い相談内容に対応
アキカツカウンターでは、相続登記に関する相談から、空き家の整理・管理方法についてさまざまな質問に応じます。相談者はどのような問題を持っていても安心して利用できる環境が整えられるとの言及がありました。空き家を所有しているがどこに相談すればよいか分からないという方に適切なサポートを行い、地域社会の一体感を持ったまちづくりを進めることを寄与します。
利用者と事業者の連携を深める
アキカツに所属する専門アドバイザーが、中立的な立場で相談に応じており、安心して利用できるという特色があります。この取り組みは、空き家に関する悩みを整理し、適切な解決策を提案することで、所有者、利活用者、事業者をつなげる役割を果たします。また、相談者は「空き家いったん安心保険」にも1年間無料で加入できる特典があり、事故のリスクに対する不安を軽減しつつ、空き家の問題解決に向けた取り組みを進めることができます。
これらを背景に、紀宝町は空き家対策をさらに進め、地域の生活環境を守ることを目指しています。空き家活用株式会社は、この取り組みに必要な情報提供やノウハウの共有を行い、地域密着型のサポートを強化できると期待されています。
紀宝町の特徴
紀宝町は、三重県の最南端に位置し、自然豊かな環境が魅力の地域です。熊野川や七里御浜などの美しい景観に恵まれ、地域住民が安心して子育てを行える環境が整っています。町の面積は79.62㎢で、山や海の資源を最大限に活用したまちづくりが進行中です。新たに設立された空き家相談窓口を通じて、紀宝町は持続可能なまちづくりをさらに進めていくことでしょう。
空き家問題は全国的な課題ですが、紀宝町ではこれを地域固有のサービスで解決することが期待されています。空き家活用株式会社と紀宝町が力を合わせ、地域の魅力を生かした施策が展開されていくことに注目が集まります。