五鈴精工硝子、革新的な光学ガラスを展示
大阪府泉佐野市に本社を置く株式会社五鈴精工硝子は、医療機器や半導体、航空・宇宙といった幅広い分野に向けた光学ガラスの製造・販売を行っています。長年の経験を活かし、高品質な光学ガラス製品を提供する五鈴精工硝子が、2025年11月に横浜で開催される「interOpto2025」において新しい光学ガラス技術を発表します。
展示される新製品
1. 成型可能な深紫外線透過ガラス
五鈴精工硝子が誇る「IHU250H/IHU200」という名の深紫外線透過ガラスは、220~250nmの紫外線を通し、耐候性も高い特性を持っています。このガラスは様々なUV装置において、殺菌や分析などの用途で活躍することが期待されています。特に、医療機器や露光装置、UV-LEDカバーガラス、さらには宇宙関連の機器においてその役割が重要となります。金型成型が可能なため、高精度の製品が求められる現場でも安心して使用できます。
2. 乳白拡散ガラス「IOPシリーズ」
次に紹介するのは、入射光を均一に拡散させることができる「IOPシリーズ」です。このガラスはランバート光源に近い特性を持ち、擦りガラスに比べて高い拡散能力を誇ります。また、厚みを自由に変更できるため、分光透過率を調整することができます。この特性により、マシンビジョンやLED照明、分析機器、検査装置など多くの光学用途での応用が可能です。オパールコートによらず、ガラスそのものの特性を活かした乳白色は、製品の見た目にも優れています。
3. 一体成型の両面レンズアレイ
五鈴精工硝子の新技術の最後に、両面レンズアレイを紹介します。このレンズアレイは一体成型によって作られ、通常のレンズアレイでは必要なレンズ間の調整や貼り合わせが不要となっています。これにより、高パワーのレーザー光源でも使用が可能です。さらに、芯厚のバリエーションも豊富で、2mmから20mmの範囲で成型ができ、半導体製造装置や蛍光顕微鏡、プロジェクター、3Dプリンターへの適用が期待されています。
展示会の詳細
「interOpto2025」は、光とレーザーの科学技術に関する最も注目されるイベントの一つです。開催は2025年11月11日から13日の間、横浜のパシフィコで行われます。ブース番号はC-15、主催者は一般財団法人光産業技術振興協会および株式会社オプトロニクス社です。
公式サイト:
interOpto2025
株式会社五鈴精工硝子の歩み
五鈴精工硝子は1905年の創業以来、光学ガラスの分野で120年以上の歴史を持つメーカーです。ガラス溶融と成型における豊富な経験と実績で、様々なニーズに応え続けています。顧客に寄り添ったカスタマイズ製品や技術相談にも柔軟に対応し、今後も高い技術力で製造業を支える存在であり続けます。社会の多様なニーズに応える製品を提供しながら、さらなる技術革新を追求しています。
光学ガラスの未来を共に探求する五鈴精工硝子の挑戦に、ぜひ注目してみてください。