バイオファウンドリ拠点
2025-07-03 16:35:01

新たなバイオファウンドリ拠点、資生産性3倍向上を実現!

新たなバイオファウンドリ拠点、3倍の生産性向上を達成



近日、千葉県茂原市に位置するGreen Earth Institute株式会社(GEI)が運営する「関東圏バイオファウンドリ拠点」が、バイオものづくりの実用化に向けた大きな成果を上げました。本事業の一環として、培養条件の最適化を行うことで、生産性がこれまでの約3倍に増加したのです。

バイオファウンドリ拠点について



本拠点では、バイオによる物質生産の効率化に向けた実証実験が進行中です。具体的には、企業や大学との連携で、生物の細胞が持つ製品化能力を最大限に引き出す「スマートセル」を用いた生産プロセスの最適化が行われています。2023年6月に稼働したばかりのこの施設は、2025年6月までに照会会の実績を積み重ねていく予定です。

これまでに、300Lや3000Lの発酵槽でのスケールアップ検証が進められ、実施した7件の案件全てで期待以上の生産性が確認されました。中には、ラボスケールで確認されたデータと比較して、最大で約3倍の生産性向上を達成したケースもあります。今後も2026年度に向けて新たな実証案件が予定されています。

背景と課題



バイオによるものづくりは、環境への配慮からも注目されています。特に、化石資源に依存しない原料からの物質生産が可能であり、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。しかしながら商業化に向けては、ラボスケールからのスケールアップに時間やコストがかかる課題があり、これは大きな問題となっていました。GEIは、この課題に正面から取り組むために、茂原市に最大3000Lの発酵槽を整えました。

実証の手法



GEIでは、CFD(Computational Fluid Dynamics)解析を用いた手法や、実験計画法を駆使して各種条件を最適化する技術が取り入れられています。これにより、大規模発酵プロセスの際に発生し得る溶存酸素やグルコース濃度などの分布をシミュレーションし、パイロットスケールでの検証の回数を減少させることに成功しました。実際、2023年6月の稼働以降、数々の有用物質の生産が進められています。

実績と今後の展望



特に際立った実績の一部として、アミノ酸、ペプチド、油脂など様々な製品の生産が行われ、ユーザーからの高い評価を得ています。ユーザーのニーズに基づいた実証が行われ、具体的な結果を残しています。これにより、日本のバイオ産業全体の発展に寄与する可能性が開けました。

結論



GEIの取り組みは、バイオファウンドリとしての能力を飛躍的に高めており、これからの数年間でさらに多くの成果を実現していくことが期待されています。生産実証は、2026年度に向けて引き続き実施される予定であり、これらの技術が商用化されることで、日本のバイオものづくり産業のさらなる進化が見込まれています。

この事業が実現する持続可能な生産方式は、今後の社会において重要な役割を果たすことになりそうです。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
住所
神奈川県川崎市幸区大宮町1310番ミューザ川崎セントラルタワー
電話番号
044-520-5207

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。