次世代型インターンシップ「StudyJam」の全貌
東京都市大学での特別講義において、次世代型インターンシップ「StudyJam(スタディジャム)」が紹介されました。本講義には、株式会社エクオルのCEO、星野尚広氏と中京テレビの吉田直史氏が登壇し、学生と企業の接点づくりについて具体的な取り組みを説明しました。
「つなぐ」から「つくる」へ
この特別講義は、学生にビジネスリーダーシップとプロジェクトマネジメントを教える「ひらめき・こと・もの・くらし・ひと」づくりプログラムの一環として行われました。星野氏は、商社三井物産の新規事業であるエクオルがどのように誕生したのか、その背景を交えて「ことづくり」の重要性を語りました。「従来の商社の役割はビジネスを『つなぐ』ことですが、時代の変化に伴い、主体的に『つくる』ことが求められています」と語ります。
スタートアップの意味
星野氏は、スタートアップの役割についても触れ、「慣例に疑問を呈することがスタートアップの存在意義だ」と述べました。そして学生たちに、日常で抱く疑問を忘れないでほしいと呼びかけました。これこそがビジネスの種であり、小さなことに着目することが価値を生むのです。
StudyJamのサービス設計
次に吉田氏が登壇し、実際に学生がStudyJamのサービスに登録し、体験を行いました。StudyJamは、高校生や大学生に向けて次世代型インターンシップを提供するサービスです。企業が抱える悩みに対して学生が回答するというシンプルな仕組みですが、特徴は企業と学生が対等な立場でコミュニケーションできるところにあります。この新しい形のインターンシップでは、LINE公式アカウントを通じてリアルなお悩みが学生に伝えられ、学生は手軽にフィードバックすることができます。
さらに、このサービスは完全無料で提供され、インターンシップが完了すると参加証明書が発行されます。吉田氏は、「学生が本当に興味のあるプロジェクトに取り組むことができるよう、金銭のやり取りをしない仕組みを作りました。このことで、ホンネでの意見交換が可能となります」と語っています。
企業と学生のメリット
企業と学生の双方がメリットを享受できるこのサービスでは、学生がスカウトを受ける可能性もあります。吉田氏は「ビジネスモデルとしては企業から利用料を頂き、学生には無料で利用してもらう形です。金銭的な報酬ではなく、純粋な興味を持ってコミュニケーションを取ってほしい」と説明しています。こうした取り組みが、学生に新たな学びや経験の場を提供します。
実際の体験と実績
授業中、学生は実際に企業からの「お悩み」に対するアンケートに応えました。その中には「皆さんの推し活って?」といった、マーケティングや商品企画に関する内容が含まれていました。こうしたユーザーの声を直接的に企業に伝えることで、従来のインターンシップでは得られなかった貴重なフィードバックを提供します。
教授の期待
授業を終えた杉浦正吾教授は、「このプログラムの目的はゲームチェンジャーを輩出することです。学生が自分をどう表現するかを模索する手助けになりたい」と話しました。教授は、従来のインターンシップの概念に疑問を投げかけ、新しい形のインターンシップを通じて学生が成長することを期待しています。
以上のように、次世代型インターンシップ「StudyJam」は、学生にとって新たな学びの場を提供し企業とのリアルな接点を創出する革命的なプログラムとして注目されています。このプログラムが今後どのような影響を及ぼすのか、非常に楽しみです。