無人営業化で進化する「THE SUPER」の新たな試み

三重県名張市に位置する「THE SUPER」では、2025年5月1日から無人営業化のソリューション「デジテールストア」の導入を開始します。この取り組みは、有人と無人を融合させたハイブリッド営業モデルを採用しており、顧客に新しい流通体験を提供することを目指しています。

背景

この変革の背後には、株式会社Nebraskaが提供する「デジテールストア」の実績があります。このソリューションは、2023年3月から山下書店世田谷店での実証実験を通じて、売上向上と販管費の削減に成功したことが確認されています。実験を重ねるごとに、導入店舗の営業形態は進化し、メディアライン曙橋店やメディアライン大山店においても同様の成果を得てきました。

特に、24時間営業の導入により深夜や早朝の購買ニーズに応える形での売上増加が見られ、また、キャッシュレスセルフレジによる無人営業化が収益向上にも寄与していることがわかっています。加えて、店舗でのトラブルもこれまでのところ発生していない点が安心材料となっています。

THE SUPERの特徴

「THE SUPER」は産直品や冷凍食品、日用消耗品を幅広く取り扱うスーパーです。人手不足が顕在化する中、営業の効率を高めるために無人営業を導入し、基本的には24時間無人で運営されます。納品や品出し時には有人の対応が行われるため、顧客にとっても安心です。

将来的には、特に過疎地域において24時間営業のミニスーパーを展開する予定です。これにより、移動手段が限られているお年寄りや時間外の購入が難しかった方々にとっても、買い物の機会を増やす新たなサービスの創出を目指しています。

「デジテールストア」の概要

「デジテールストア」は、収益性向上と顧客体験向上を同時に実現できる高汎用性のDXソリューションです。具体的には、以下の機能や特徴があります。

- 収益性向上: 自動化を進めることで人件費の最適化を図り、LINEとQRコードを利用した入店システムで無人営業が実現。
- 顧客体験の向上: 営業時間を大幅に延長し、顧客が時間に縛られない買い物体験を提供。
- 高汎用性: 新規店舗や既存店舗問わず、リーズナブルな価格で短期間に無人営業が可能。

利用方法

店舗の利用は簡単です。店頭のQRコードをスキャンしてLINE公式アカウントを友だち追加することで入店が可能となります。有人営業中は認証が不要で、セルフでの会計も簡単です。すべてがキャッシュレスの形式を採用しており、購買履歴もLINEで確認できるのが特徴です。

今後の展望

Nebraskaは今後も小売業界の持続可能な活性化を目指し、DXやイノベーションによる次世代小売店モデルの創出に取り組んでいきます。無人化を単なる省力化に留めず、機械学習などの高度な技術を組み合わせた高付加価値なソリューションの開発に注力していく考えです。

「デジテールストア」の本格的な展開を通じて、小売業界の新たなイノベーションを生み出すことを目指しています。これからの「THE SUPER」に注目していきたいですね！