ハイヤールーとROXX社のイベントレポート
2023年の夏、株式会社ハイヤールー(東京都渋谷区)と株式会社ROXXが共にハイクラスエンジニアの採用手法に関するイベントを開催しました。このイベントでは、ROXXの開発マネージャーである関家 栄治様をお招きし、エンジニア採用における新たな視点や手法が取り上げられました。
採用ミスマッチの実態とコスト
イベントの初めに、高柴慶人が紹介したのは、採用ミスマッチに関するデータです。実に84%の企業がこの問題を抱えており、そのコストは約500万〜700万円以上とも言われています。これは見えない損失、すなわち生産性の低下にも繋がり、企業にとって深刻な問題です。特にエンジニアを採用する際のコストや手間は計り知れず、明確な対策が求められています。
スキルとソフトスキルのミスマッチ
次に話題となったのは、技術的なスキルだけでなく、ソフトスキルの重要性です。採用時に積極的に見えた候補者が、実際の業務に入るとコミュニケーションに消極的であったり、部下に対して不適切な扱いをするようなケースが報告されました。これに対する認識は、採用の際に見えづらい特性を総合的に評価する重要性を再認識させるものでした。
リファレンスチェックの重要性
また、リファレンスチェックやバックグラウンドチェックが採用判断の精度を向上させるために有効であることが共有されました。特にソフトスキルや責任感は、面接のみでは把握しきれず、過去の実績や他者の評価が必要という立場が強調されました。特にアメリカでは、生成AIを用いたスクリーニングが進んでいるとの報告もあり、日本においてもこうした手法が徐々に普及しつつあります。
AIと人のバランス
また、AIによる面接やスキル評価の導入が進む中、人間の関与が依然として重要であるとの意見も出ました。Google社では社員との面接ディスカッションが候補者のモチベーションを高める事例もあり、選考全体の設計が今後の採用における重要なポイントであることが提示されました。効率と魅力をどのように両立させるかが、採用戦略の鍵となるかもしれません。
今後の比重
イベントの締めくくりとして、高柴氏は、今後もハイヤールーがエンジニア採用に取り組む企業とのディスカッションを進め、さまざまなイベントを開催予定であることを発表しました。これにより、エンジニア採用に関する新しい視点や手法が共有されることが期待されています。
興味のある方は、当日のアーカイブ動画をHireRooのページからぜひご覧ください。
(技術者向けイベントページ)
こちら
ハイヤールーについて
ハイヤールーでは、AI時代のエンジニア採用を革新するべく、技術者のスキルを可視化し、採用時のミスマッチを未然に防ぐためのサービスを提供しています。これにより公平かつ効率的な採用プロセスの実現に向けた取り組みを進めており、現在では多くの企業がその採用手法を採用しています。
【今後の予定】
2025年5月14日には“Re:TechTalk #07”が開催される他、様々な企業や技術者と連携し、イベントを通じてエンジニア採用への理解を深める機会を提供していく予定です。これらの情報については、公式サイトで随時更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。