伝統と革新の舞台、「八雲立つ」の魅力に迫る
2025年12月29日より、東京国際フォーラム ホールB7にて、待望の詩楽劇「八雲立つ」が上演される。J-CULTURE FESTの一環として、伝統文化の魅力を現代に伝えるべく展開されるこの作品は、多彩な出演者と独自の舞台演出で観客を魅了する。
J-CULTURE FESTの目的と歴史
J-CULTURE FESTは、2017年に東京国際フォーラムの開館20周年を記念して始まったイベントである。「伝統と革新」をテーマに、日本文化に親しみを持ちながら新たな価値を発見することを目指している。毎年恒例のイベントとして、古典的な公演プログラムに加え、体験型の企画展やワークショップも行われ、日本文化を身近に感じる機会が提供されている。
詩楽劇「八雲立つ」のあらすじ
「八雲立つ」は、日本の古来から伝わる神々の物語をテーマにしており、特にスサノオの成長と岩長姫の美貌を絡めた人間ドラマが展開される。物語の鍵となるのは、荒魂(あらみたま)と八岐大蛇(やまたのおろち)。
舞台の冒頭では、2025年の穢れを祓う神職の儀式が行われ、その後イザナキとイザナミの国生みの神秘的な物語へと進んでいく。スサノオが衣装を纏い舞台に現れると、観客はその迫力ある演技に引き込まれる。
一方、岩長姫は闇に堕ち、大蛇となって美しい女性を狙う姿が描かれます。これに対抗するスサノオと大蛇の豪華な舞踏が見どころの一つになる。
参加するキャストとスタッフ
この作品には、豪華なキャスト陣が揃い、観客を楽しませる。主役のスサノオには、歌舞伎界でも注目を集める尾上右近が選ばれ、岩長姫役には元宝塚歌劇団のトップスターである紅ゆずるが演じる。また、佐藤流司や和田琢磨、梅田彩佳など、若手実力派が顔を揃える。
脚本は、人気の歌舞伎作品を手掛ける戸部和久が担当し、構成・演出には尾上菊之丞が起用される。これにより、古典芸能と現代音楽の融合を図る独自の舞台演出が期待される。
同時開催のワークショップと企画展
本公演に合わせて、東京国際フォーラムではワークショップ「和の伝統に親しむ」や企画展「祈りの装い」といったイベントも開催される。
これらの体験を通じて、来場者は日本の伝統文化をより深く理解し、直接触れる貴重な機会を得ることができる。特に、江戸木版画や鼓体験、いけばな体験など多彩な内容が用意され、子供から大人まで楽しめるプログラムが揃う。
公演概要
- - 公演日程: 2025年12月29日〜12月31日
- - 会場: 東京国際フォーラム ホールB7
- - 出演者: 尾上右近、紅ゆずる、佐藤流司、和田琢磨、梅田彩佳、川井郁子、石見神楽など
- - チケット価格: SS席12,000円、S席10,000円、A席6,000円
- - 一般販売開始: 2025年11月1日から。
今からこの壮大な舞台に期待が高まります。伝統と革新の融合、そして多様な才能が織りなす新たな日本文化を体感する機会をぜひお見逃しなく!