こども家庭庁のDX推進で保健師の負担軽減と専門性向上が実現！

こども家庭庁のDX推進がもたらした保健師の変革

はじめに

東京都府中市において、株式会社Kids Publicが提供する「みんなの相談検索」が、こども家庭庁の「こども政策DXモデル事業」の一環として実装され、保健師たちの負担軽減と専門性の向上に貢献した事例をご紹介します。

背景

府中市では、近年子育てに関する相談が多様化し、保健師は医療的判断を伴う難しいケースに対応する必要が増加しています。また、最新技術を活用した情報収集や、経験が浅いスタッフを教育するための業務も増えており、その負担は増す一方です。これを受け、国は子育て支援のデジタル化を進め、効率的かつ質の高い相談対応を目的としています。

DXモデル事業の実施

Kids Publicは、全国の産婦人科や小児科の過去の相談事例を検索できるデータベース「みんなの相談検索」を府中市に提供。保健師は、信頼性の高い情報をリアルタイムで入手できるようになり、専門家の見解を基にした相談対応が可能になりました。これにより、府中市民もインターネットの情報に頼ることなく、専門家の知見にアクセスできるようになったのです。

成果

実証期間中に実施されたアンケートによると、保健師の約75%が「スキルアップを実感した」と回答。具体的には、医療的な専門知識が必要な相談に対する対応力が向上し、自信を持って業務にあたれるようになったとのことです。

さらに、相談への対応にかかる心理的・時間的負担も軽減され、62.5%の保健師がツールの有効性を確認。特に相談方針を検討する際の負担が軽くなったという声が多く見られました。また、相談対応の質も向上し、実証データでもポジティブな結果が示されています。