医療通訳の新展開
2021-02-19 13:10:01

医療通訳の未来を切り開く「日本医療通訳アカデミー」の事業譲受

日本医療通訳アカデミーの事業譲受



近年医療分野において、外国人患者の受入れが急増しています。厚生労働省が実施した調査によると、全国の病院のうち約50%が外国人患者を受け入れているとの結果が出ました。特に、都道府県に選定された拠点的な医療機関に至っては、その割合は8割に達しています。しかし、新型コロナウイルスの影響により、訪日外国人が減少する中、在留外国人への医療提供体制は依然として高い水準を保っています。

医療通訳者の育成に注目



この背景の中、日本医療通訳アカデミーが2021年2月1日付で事業譲受され、新たなスタートを切りました。アカデミーは2005年に設立され、中国からの医療通訳講座を開始し、以来多くの受講者を育成してきました。主に中国語と英語の講座が用意されており、日本国内では対面学習とオンライン授業が行われるほか、中国、台湾、香港でも受講可能です。

日本医療通訳アカデミーは、一般社団法人日本医療通訳協会の指定校として、医療通訳技能検定試験や国際認定医療通訳士制度、厚生労働省のカリキュラムに基づいています。これまで835名以上の受講生が在籍しており、高い合格率を誇ります。このような実績により、医療通訳者の需要がますます高まることが予想されます。

今後の展望



この事業譲受によって、株式会社平山は医療通訳アカデミーのオンライン受講サービスを一層強化する意向を示しています。平山のコンサルティング事業部は、ウエビナーの開催やシステム開発の経験を活かし、受講者数を1年後には2倍、3年後には4倍に増加させることを目指しています。

株式会社平山の社長である平山善一氏は、この事業譲受により、医療通訳者の育成が加速し、医療現場での外国人患者の受入れがさらに円滑に進むことを期待しています。特に、医療分野において言語の壁を超えることが求められる現代にあって、通訳者の存在は欠かせないものとなります。

企業プロフィール



株式会社平山は、2018年に設立され、現場改善コンサルティングや製造請負事業など多岐に亘る業務を展開しています。東京都港区に本社を置き、各地に支店を構えるほか、関連会社も有し、持続的な成長を目指しています。また、株式会社平山ホールディングスは、1955年に創業し、2020年の時点でグループ連結売上高229億円、社員数は10,038人に達しています。

医療通訳アカデミーの事業譲受は、医療業界が外国人患者のニーズに応えるための重要なステップです。医療通訳者の質を向上させ、より多くの受講者を輩出することで、医療機関の外国人患者受入れ能力をさらに高めていくことが期待されます。今後の展開に注目です。

会社情報

会社名
株式会社 平山ホールディングス
住所
港南1-8-40A-PLACE品川6階
電話番号
03-5769-4680

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