ブループラネット賞受賞者
2019-12-10 14:00:07
ブループラネット賞受賞者が語る環境問題への情熱と使命
ブループラネット賞受賞者が語る
2019年に行われた第28回ブループラネット賞の受賞者記者会見では、エリック・ランバン教授とジャレド・ダイアモンド教授がそれぞれの研究や受賞に対する思いを語りました。この賞は、地球環境問題の解決に向けた著しい貢献をした個人または団体に贈られるもので、地球環境保全の重要性が再認識されるきっかけとなります。
受賞者の想い
ランバン教授は、受賞に対する喜びを率直に表現しつつ、環境問題の解決には科学者としての努力とスケールアップが必要だと述べました。「問題の解決策を見出し、さらなる進展を目指すことが私の使命です」と語り、次世代の研究者たちに対して具体的な視野を持ったアプローチを求めました。
ダイアモンド教授は、受賞を「晴天の霹靂」と表現し、これまでの人生の準備がこの瞬間のためだったのではと感慨深く述べました。彼もまた、若い研究者に向けたメッセージを忘れず、「先進国の中でも特に日本は気候変動の影響を受けやすい国」と警鐘を鳴らしました。特に若い世代には、自身の意志を強く示し、環境問題に対して積極的に取り組むことが求められていると強調しました。
受賞者プロフィール
エリック・ランバン教授
ベルギーのルーヴァン・カトリック大学およびスタンフォード大学の教授である彼は、独自のリモートセンシング技術を用いて土地利用変化が生態系に与える影響を研究する第一人者です。その成果は、土地利用政策において重要な役割を果たし、持続可能な経済活動に向けた改革の指針となっています。
ジャレド・ダイアモンド教授
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授であり、著名な歴史家・作家でもあるダイアモンド教授は、著書『銃・病原菌・鉄』や『文明崩壊』を通じて、環境問題の根本的要因を探求してきました。彼の考察は広範な視野を提供し、文明の未来を考えるヒントとなります。
ブループラネット賞の意義
この賞は、環境問題解決に向けた個人や団体の顕著な貢献を称えるために、1992年に旭硝子財団によって創設されました。環境保全の重要性が高まる中、このような賞の存在は、問題解決に向けた取り組みを促すきっかけとなるでしょう。宇宙飛行士ガガーリン氏の「地球は青かった」という言葉に由来し、未来の世代へと引き継がれるよう願いが込められています。受賞者たちのメッセージが次世代に生かされ、それぞれが持つ志が未来を形成する力になればと願います。
会社情報
- 会社名
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公益財団法人旭硝子財団
- 住所
- 東京都千代田区四番町5-3サイエンスプラザ 2 階
- 電話番号
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