ケミトックスが全固体電池の新研究開発棟を完成、未来の蓄電技術に期待

株式会社ケミトックスが全固体電池の研究開発棟を竣工

2023年9月30日、株式会社ケミトックスが山梨県に全固体電池の研究開発棟「北杜甲斐駒先端研究所」の竣工式を開催しました。この新しい研究所は、今後ますます高まる全固体電池の需要に応えるために設立されました。2030年には7兆円に達すると予想される市場に向けて、同社は全固体電池技術の開発を加速させる体制を整えていきます。

研究所の建設には、第9回事業再構築補助金が利用されています。延べ床面積は450平方メートルに及び、美しい甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳を望む立地です。自然豊かな環境は、研究開発においても良好な影響を与えるでしょう。

新研究所内には、全固体電池の製造に欠かせない大型ドライルームや、圧力を加えた成形に必要な20トンロールプレス機、さらに大型コンマコータ機などの先端設備が導入されています。これにより、全固体電池の試作や将来的には大量生産を目指した研究開発が進展します。

ケミトックスは、過去に蓄積してきた太陽電池やリチウムイオン電池に関する試験・評価のノウハウを活用して、2026年度中に全固体電池の事業化を目指します。全固体電池は従来のリチウムイオン電池に比べて、安全性や性能が向上しているとされ、今後のエネルギー市場において大きな役割を果たすことが期待されています。

さて、全固体電池の研究開発を進めるケミトックスの新たな取り組みには、大きな注目が集まります。同社は、これからの持続可能な社会に向けて、電池技術の進化をリードする立場を確立しようとしています。研究開発に対する意欲が感じられ、業界全体の発展に寄与することが期待されます。

このプロジェクトに関心を寄せる方々は、ぜひケミトックスの公式ウェブサイトを訪れて最新情報をチェックしていただきたいと思います。