京都橘大学と清水寺が仕掛ける文化と思考の交響
2024年12月14日、歴史的な名所である清水寺で、京都橘大学が主催する「文化交響-文化の創造と伝統の継承。次世代のクリエイターへ-」という特別イベントが開催されます。このイベントは、新しい時代の文化的価値を創出するために、実際に文字通りの文化の精髄を持つアーティストや専門家が一堂に会するものです。
開催場所は清水寺の円通殿と経堂で、合計4つのセッションで構成されています。一つ目のセッションでは、音楽革命をもたらした初音ミクの生みの親であり、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の代表取締役である伊藤博之氏が、「初音ミクが創り出した新しいカルチャー」について語ります。彼の言葉から、AIがどのように文化と融合し、新しい表現の形を生んでいるのかを垣間見ることができるでしょう。
次に、セッションⅡでは、清水寺の執事である森清顕氏が、「清水寺の歴史と観音信仰」というテーマで物語る形で、日本における精神文化の重要性とその継承について深掘りします。長い歴史を持つ清水寺だからこそ、若い世代にどのようにその教訓や文化を伝えていくべきかについても触れていくでしょう。
続くクロストークセッションには、AI研究の先駆者である松原仁教授や、情報基盤や教育工学の研究を行う大場みち子教授など、様々な背景を持つ専門家が参加します。彼らが提起するのは、デジタル技術が文化に与える影響や、若い世代がどのようにその中で創造的に活動できるかに関する問いです。ファシリテーターには、タレントの春香クリスティーン氏がつき、高校生や大学生の視点を取り入れたディスカッションが展開されます。
このイベントの最後には、特別プログラムとして閉門後の清水寺での夜間拝観も設けられています。参加者はこの非日常的な空間で、文化と歴史に触れながら、思考を深める貴重な体験が可能です。
これらのプログラムを通じて、京都橘大学は新設予定のデジタルメディア学部および工学部ロボティクス学科に関連する知識を飛躍させ、次世代のクリエイターたちに新しい学びの場を提供します。このような取り組みが、日本のデジタル技術や文化の未来を切り拓くカギとなるでしょう。
参加費は無料ですが、先着順での申し込みが必要です。定員は物理的なセッションで200名、オンライン視聴は500名まで受け付けています。興味のある方は、ぜひ京都橘大学の特設サイトからお申込みを!
このイベントは、文化と技術がどのように交わり合い、次世代に引き継がれていくのかを考える貴重な機会です。清水寺という象徴的な背景で、伝統と革新の出会いを体感しましょう。