大阪市が選定した注目のプロジェクト、授与式を盛況裏に開催
2024年9月30日、大阪市の国指定重要文化財「大阪市中央公会堂」において、2024年度第2期の認定プロジェクトに対する授与式が盛況に行われました。このイベントは、大阪市が支援するトップランナー育成事業の一環であり、新たなビジネスチャンスを創出するためのプラットフォームです。
この育成事業は、新しい製品やサービスを展開し、成長を図る大阪の中小企業を対象としています。今回の募集には70以上のプロジェクトがエントリーし、その中から選ばれた4つのプロジェクトが認定されました。
授与式とプレゼンテーションの流れ
授与式は、13:30に開会し、まず認定証および目録が授与されました。続いて、4社のプロジェクトがそれぞれ5分間のプレゼンテーションを行い、自社の事業概要や今後の展望を発表しました。プレゼン後には、参加者同士の名刺交換や集合写真撮影も行い、情報交換の場としても機能しました。
認定されたプロジェクトのご紹介
今回認定されたのは、以下の4つのプロジェクトです。
1.
「&eco」 - 環境に配慮し、高い機能性を持つ家庭用洗剤を展開する有限会社アール・ステージ。
2.
「GeXeL」 - AI画像解析技術を利用し、研究者のルーティンワークを90%削減する株式会社KNiT。
3.
「Brushup」 - 台帳やメールを不要にし、コンテンツの校正をDX化するプラットフォームを提供する株式会社Brushup。
4.
「maemo atomo」 - 産前産後の健康管理や子育ての課題解決を目指すサービスを展開する株式会社maemo atomo。
これらのプロジェクトは、独自性や新規性、スケール拡大の期待が高く、大阪市の支援を受けてさらなる成長が見込まれます。
事業拡大へのサポート
認定プロジェクトは、2024年10月より専任のコーディネーターとともに、それぞれが直面する課題を解決するための支援を受けることができます。また、大阪市内の企業は、最大200万円のハンズオン支援金が利用可能で、費用を伴う支援に充当することが可能です。さらに、りそなグループの関西みらい銀行からは、認定プロジェクトに対して1社30万円の助成金が供与されるほか、財務支援や販路拡大に向けたアプローチが用意されています。
大阪における地域振興の狙い
この「大阪トップランナー育成事業」は、小規模企業が新しい製品やサービスを市場に充分に出し、長期的に成長できる基盤を築くことを目的としています。2013年度からスタートした本事業も、2024年度で12年目を迎え、累計で124件のプロジェクトが認定されています。今後もこの取り組みを通じて、大阪を代表する企業が生まれることが期待されています。
前途有望な企業の成長を後押しする本事業の成果が、地域経済にどのように寄与するのか、今後の展開に注目が集まります。