De CapitalとPersefoniの戦略的パートナーシップ
2023年、De Capital株式会社が気候テックのリーディングカンパニーであるPersefoniと戦略的パートナーシップを結び、日本のプライベート・エクイティ市場における脱炭素経営を支援する新たなソリューションの提供を開始しました。この提携により、「資産運用」と「ESG(環境・社会・ガバナンス)」の融合が実現し、日本企業が持続可能な成長を目指すための道筋が開かれることになりました。
この連携の鍵を握るのは、Persefoniが提供する強力なプラットフォームです。ユーザー企業はこのプラットフォームを活用することで、自社の炭素排出量を正確に算出し、詳細な炭素会計レポートを作成することが可能になります。特に、GHG(温室効果ガス)プロトコルに基づくスコープ1(直接排出量)、スコープ2(間接排出量)、およびスコープ3(サプライチェーン全体の排出量)において、企業は高い透明性と信頼性を持って情報開示を行うことができます。
特筆すべきは、同プラットフォームを利用することで、米国の有力なプライベート・エクイティ企業や大手銀行の多くがスコープ3の算定や開示を実施している点です。約40%の企業がPersefoniの技術を駆使しており、これは脱炭素の重要性が企業の経営に与える影響の大きさを物語っています。
今後、パーセフォニ ジャパンとの連携を通じて、De Capitalは日本企業のGX(グリーン・トランスフォーメーション)を推進し、脱炭素社会の実現に貢献することを目指します。これにより、企業は単なる利益追求から脱却し、社会貢献に重きを置く持続可能なビジネスモデルへと移行することが期待されます。
Persefoniの概要
Persefoniは、企業や金融機関が国際的な炭素会計基準であるPCAFやGHGプロトコルに適合するためのSaaS型ソリューションを提供するリーディングカンパニーです。これにより、国内外のステークホルダーや規制当局が求める情報開示を高い信頼性と利便性で実施することができます。Persefoniのプラットフォームは、炭素管理のERP(経営資源を統合的に管理する手法)として機能し、企業はスコープ1から3までの炭素管理を一元化することが可能です。
同社は2020年のプラットフォーム立ち上げ以来急速に拡大しており、2021年には1億100万ドル(約115億円)という巨額の資金調達を実施しました。これは気候テックのSaaS企業における資金調達としては過去最大の規模とされています。
De Capitalの基本情報
De Capital株式会社は、東京都港区に本社を置き、2023年に設立されました。代表は吉田知洋氏で、クロスオーバー投資ファンドの運営および脱炭素ソリューションの提供を行っています。詳しい情報は
こちらでご覧いただけます。今後の活動にも注目が集まります。
このように、De CapitalとPersefoniの提携は、日本企業による脱炭素経営を一層促進し、持続可能な社会の実現に寄与する大きな一歩となるでしょう。