モスフードサービスが新たな顧客体験向上に向けた一手を打つ
株式会社モスフードサービス(以下、モスフード)が、デジタル分析プラットフォームのAmplitudeを導入しました。この取り組みは、同社の顧客体験向上を目的に、ユーザー行動を一元的に分析するための重要なステップです。
Amplitude導入の背景
モスフードは、「食を通じて、世界中の人を幸せにすること。」という明確なミッションを掲げており、ハンバーガー専門店「モスバーガー」を中心に国内外で1,749店舗を展開しています。日本国内では、公式サイト、ネット注文、モバイルアプリといった多様なサービスを提供しており、それぞれに異なるユーザーIDでの管理が課題になっていました。
特に、ウェブサイトやアプリを通じてのユーザー行動を可視化するためには、各サービスのデータを一元管理する必要があったのです。従来のBIツールでは表面的な分析にとどまり、ユーザー動向を深く理解することが難しかったため、Amplitudeの導入を決定しました。
Amplitude導入によるメリット
Amplitudeを導入したことで、モスフードは複数のサービスにまたがるユーザー行動を横断的に可視化できるようになりました。これにより、各サービスの利用動向を統合的に把握し、データドリブンな環境が整いました。データエンジニアの支援を受けずとも、各チームが独自に仮説検証を行える環境が整ったことで、意思決定のスピードも大幅に向上しています。
具体的には、公式サイト、ネット注文、モバイルアプリのデータをAmplitudeで集約することで、ユーザー行動の全体像が明らかになり、マーケティング部門を含む各チームでの迅速な対応が可能となります。これにより、各サービスの顧客体験を最適化し、長期的な顧客関係の構築を目指しています。
今後の展望
2025年4月以降には、デジタルマーケティング部を中心にAmplitudeの活用を進めていく計画です。新規会員登録から購入、リピートに至るまでのコンバージョン率を分析し、データに基づいたマーケティング施策の高度化を目指しています。また、AmplitudeのAI機能を活用し、より高精度な分析を通じて、チーム全体の意思決定を推進していく方針です。
モスフードサービスのデジタルマーケティング部の桐生智宏氏は「Amplitudeを通じて、顧客との関係構築を進め、サービスの改善にも活かしたい」と述べています。このような取り組みを通じて、オンラインとオフラインの一貫性のある顧客体験の実現を目指します。
Amplitudeとは
Amplitudeは、多くの企業に採用されているデジタル分析プラットフォームで、信頼性の高いデータを基にユーザー行動のインサイトを抽出し、企業の意思決定を支援します。顧客の利用動向を把握することで、自社の成長につながるデータ活用が可能となります。
まとめ
モスフードサービスがAmplitudeを導入したことで、顧客体験の革新に向けた第一歩を踏み出しました。デジタルマーケティングを強化し、今後も顧客理解を深めるための努力が続けられるでしょう。顧客との関係構築やサービス改善のためのデータ活用が期待されています。