伝統を現代に繋ぐデデデデデンサン
新宿のNEWoManで、伝統的工芸品を新しい視点で楽しむことができるポップアップストア「デデデデデンサン」が開かれる。このイベントは、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会とPASS THE BATONの共同プロジェクトとして、2025年の1月28日から2月6日までの期間限定で開催される。
デデデデデンサンは、伝統的工芸品に光を当て、その魅力を再発見することを目的としたプロジェクトだ。通常、伝統的工芸品には敷居の高さを感じる人も多いが、本企画ではその感覚を取り払う工夫がなされている。現代の生活様式にマッチした、洋菓子に和食器を合わせたり、提灯をデスクで使うなど、自由な使い方が提案されている。
8つの工芸品が一堂に
このポップアップでは、全国各地の8つの伝統的工芸品が展示・販売される予定だ。陶器や漆器、提灯、織物など、非常にニッチな分野でありながら、それぞれが持つ独自の美しさを体感することができる。
さらに、特定の日には、それぞれの工芸品を手掛ける作り手たちがブースに登場し、直接話を聞きながら購買を楽しむことが可能だ。これは工芸品に対する理解を深める絶好の機会になるだろう。
出展工芸品の紹介
イベントでは以下のような出展が予定されている:
1.
庚申窯/上野焼(福岡): 美しい色彩と薄造りが特徴の陶器。
2.
シラキ工芸/八女提灯(福岡): ポータブルな提灯で、卓上でも使用できる。
3.
健一窯/益子焼(栃木): 乳白色の釉薬が施された可愛らしいフラワーベース。
4.
岡本織物/西陣織(京都): 豪華な金襴を使用したヘアターバンなど。
5.
いけだ/山中漆器(石川): 近代的な漆器で、インテリアにもぴったり。
6.
輪島キリモト/輪島塗(石川): 復刻されたお椀が特徴。
7.
冨岡商店/樺細工(秋田): モダンなデザインの樺細工製品。
8.
浮彫社/鎌倉彫(神奈川): 他にはない独特な技法で作られた彫刻お盆。
文化の発展を目指して
2000年以降、パス・ザ・バトンは文化の振興として、伝統工芸品の魅力を多くの人々に届けるべく努力を重ねてきた。デデデデデンサンはその一環として、新しい生活スタイルとの橋渡しをし、伝統工芸品を身近に感じられるようにする試みだ。
ポップアップストアでは、気軽に立ち寄って楽しめる雰囲気が醸成される一方、堅苦しいイメージを一新し、誰もが楽しめる工芸品に触れることができる場となっている。
この機会を逃さず、ぜひNEWoManのポップアップを訪れて、伝統的工芸品の新たな魅力を体感してほしい。そこには、古き良き日本の美と、現代的なセンスが見事に融合した世界が広がっているだろう。