岡田将とZACO Projectのコラボレーション『漂流価値』展
2024年8月20日から9月22日まで、東京都港区のソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」にて、写真家の岡田将とサーキュラーエコノミープロジェクトであるZACO Projectが共演する特別な展示、『漂流価値 Something that drifts between the valuable and the valueless.』が開催されます。
展示の背景
本展は、岡田とZACO Projectが「価値」というテーマに基づき、私たちの日常に潜む価値の揺らぎを探求するものです。特に海洋プラスチックと未利用魚という二つの側面に焦点を当て、鑑賞者自身がそれらに対する価値感を見つめ直す機会を提供します。
価値のゆらぎ
展示のテーマ『漂流価値』は、価値が常に変化し、漂流している様子を象徴しています。たとえ高い価値を持つものでも、社会や文化の変化により、「無価値」と見做される瞬間が存在します。岡田は、無価値とされるチヌ(未利用魚)やマイクロプラスチックといった対象に、新たな価値を見出すことを試みています。これにより、来場者は自己の価値観がどのように影響を受け、揺らぐのかを体験できるのです。
展示内容
本展示では、岡田が独自の手法で撮影したマイクロプラスチックや、未利用魚チヌの魅力を引き出した作品が展示されます。マイクロプラスチックは、微細な状態で捉えられ、その美しさや形成過程が明らかにされます。一方、チヌは漁業の観点からは害魚と言われていますが、高い食用価値を持つことを再認識させるでしょう。これらの画像を通じ、多くの来場者が「価値とは何か」を考えるきっかけとなるはずです。
ZACO Projectからのアプローチ
ZACO Projectは、未利用魚を利用した新たなビジネスモデルを構築し、持続可能な社会の実現を目指しています。特に、今回の展示では、東京都東京湾の漁業状況を鋭く反映した「黒ZACOYAKI」と名付けられた料理も提供される予定です。これは、駆除された未利用魚の新たな食体験を提案するもので、訪れた方々は、価値ある食材を体験する機会も得られます。
イベント情報
展示期間中には、特別なイベントも予定されています。オープニングレセプションを皮切りに、アーティストによるトークイベントも開催。この場では、展示テーマやアーティストの思いを直接聴くことができます。参加は無料で、事前の申し込みが必要です。
日時:2024年8月20日(火)18:00〜20:00
日時:2024年8月29日(木)と9月4日(水)それぞれ18:00〜20:00
まとめ
『漂流価値』展は、アートを通して「価値」とは何かを問い直す貴重な機会です。この展示を通じて、無価値とされたものに新しい視点を与え、より持続可能な社会の在り方を考える一助にしていただければ幸いです。ぜひ、足を運んでください。