フィリップスが眠りの質を向上させるイベントを実施
2024年11月19日、オランダに本社を構えるヘルステック企業フィリップス・ジャパンが、東京都渋谷区にある渋谷さくらステージにて睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する啓発イベント「SAS解決!快眠プロジェクト」を開催しました。このイベントは、より良い睡眠の在り方やSASについての理解を深めることを目的としており、無料体験を通じて多くの参加者が特徴的なプログラムに参加しました。
イベント内容と登壇者
イベントには、女優の髙橋ひかるさん、コンビ「サバンナ」の高橋茂雄さんと八木真澄さん、医療関係者としてゆみのクリニック渋谷桜丘の土肥智貴先生及びゆみのハートクリニックの本間美穂先生が参加しました。彼らはSASの重要性やリスクを訴えるトークイベントや、参加者による睡眠体験イベントを実施しました。トークでは、約900万人が潜在的にSASのリスクを抱えている日本において、治療を受けている人はわずか70~80万人に過ぎない現状を紹介され、医学的な視点からSASの影響を解説しました。
SASの影響とリスク
土肥先生によれば、SASは心疾患を含むさまざまな健康問題に繋がる可能性が高く、無呼吸状態が持続することで自律神経系に重い負担がかかると警告しています。「人生の3分の1を占める睡眠中に無呼吸や低呼吸が起こることは、身体に多くの害を及ぼします」と彼は述べています。サバンナの高橋茂雄さんも自身の体験を交え、軽視しがちなSASのリスクをしっかり認識する重要性を参加者に伝えました。
自宅で行える簡便な検査
SASの検査は、自宅で簡単に行うことができることもイベントで紹介されました。検査キットが自宅に届き、装着が簡単なデバイスを使って、普段通り睡眠を取ることでデータを収集します。このデータを続けて解析することで、無呼吸の有無やその重症度を判定することができるため、より手軽にSASの検査が可能となっています。
若年層や女性も要注意
本間美穂先生は、日本人の顎の構造が欧米人に比べて小さいことで、SASのリスクが高まる可能性があると指摘されています。特に、若い人々や女性でも、噛む力が弱く顎の筋肉が発達していない場合、SASにかかりやすくなると説明しています。
受診のすすめ
SASの疑いがある場合の受診については、土肥先生が「循環器内科や内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科など多くの医療機関が受け入れています。特に睡眠外来がある医院を選ぶとよいでしょう」とアドバイスしました。早期発見と治療が、健康を維持するために重要です。
イベントの詳細
このイベントは、SASについての正しい知識を広め、人々の健康を促進することを目的としています。参加者たちはSASのリスクや治療法について学び、より快適な睡眠を得るための手助けとなる情報を手に入れました。
総じて、フィリップスの「快眠プロジェクト」は、睡眠時無呼吸症候群に対する理解を深める重要な機会となりました。今後もこのような啓発活動が継続され、多くの人々の健康向上につながることが期待されます。