日本の伝統工芸を現代アートに昇華する「Craft × Tech Tohoku Project展」

日本の伝統工芸が新たな未来を切り開く「Craft × Tech Tohoku Project展」

伝統と現代技術の橋渡しをするアート展「Craft × Tech Tohoku Project展」が、2024年11月27日（水）より、東京の「INTERSECT BY LEXUS ‒ TOKYO」で開催されます。この展示会は、日本の工芸の魅力を新たな視点で伝えるために、著名なクリエイターたちとのコラボレーションを通じて、一歩進んだアート作品を生み出すことを目的としています。

Craft × Techの試み

「Craft × Tech」とは、日本の伝統工芸と現代的なテクノロジーを融合させる新しい試みです。数百年にわたる日本の工芸の歴史に新たな発見をもたらしながら、アート作品としての価値を高めることを狙いとしています。このプロジェクトは、世界的に評価されるクリエイターの吉本英樹氏によって立ち上げられました。吉本氏は、国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」の初代グランプリ受賞者でもあり、彼自身が手掛ける作品が展示されることが注目されています。

本展では、東北地方の工芸産地である会津本郷焼と秋田県川連漆器とのコラボレーション作品が披露されます。吉本氏による「Rain」は、会津本郷焼の陶器を使用したフロアライトで、雨の表情をイメージさせるデザインです。一方、オランダのデザイナーSabine Marcelis氏が手掛けた「Yōkan」は、川連漆器を使った美しいテーブルと壁掛けアートのシリーズです。

展示の見どころ

展示会では、各作品と共に、伝統的な工芸品も同時に展示され、それぞれの作品がどのように制作されたのかを解説する映像も流れます。デザイナーが職人の工房を訪れ、共同制作のプロセスを描いた映像は、工芸の美しさだけでなく、その裏にあるストーリーも感じさせてくれるでしょう。このように、単なるアートの展示にとどまらず、視覚と知覚を刺激する体験が提供されるのです。

INTERSECT BY LEXUS ‒ TOKYOの役割

「INTERSECT BY LEXUS ‒ TOKYO」は、都市と人々、さらには人と車が交錯する場を提供するブランドの発信拠点として機能しています。この場所では、食やデザイン、アートといった多様な文化が結びつき、観客が新たな感動を体験できる場を展開しています。

展示を通じて、伝統工芸の背景にある技術や文化に対する理解が深まり、現代のデザインとの関わりを体感できる貴重なポジションになることでしょう。感性を刺激し、新たな出会いを提供するこの展示会が開催されることに、多くの人々からの期待が寄せられています。