富士通コンポーネントが新たにBluetoothモジュールを公開
2023年4月、富士通コンポーネントは、新型のBluetooth無線モジュールFWM7BLZ23を発表しました。このモジュールは、Bluetooth 5に対応し、表面実装型のアンテナ一体型であり、小型ながら高い性能を誇っています。
優れた通信機能
FWM7BLZ23は、2.4 GHz ISM帯域を利用した無線データ通信を行うことができ、特に長距離通信に関しては、従来モデルに比べて理論値で約4倍の伸びを実現しています。Coded PHY(Long Range)対応により、データの送り出し速度は125KbpsのBLE LRモードで行えます。最大送信出力は+8 dBmに設定されており、これにより通信距離を大幅に延ばすことが可能です。
大容量メモリを装備
このモジュールの特徴の一つは、その大容量メモリです。256 KBのRAMと1024 KBのフラッシュメモリを搭載しており、IoT機器やリモート制御・メンテナンスなど多様な用途での活用が期待されます。特にMatter対応機器の開発も支援することができ、Nordic Semiconductor社の提供するSDKを使って柔軟な開発が行えます。
多彩なインターフェース
FWM7BLZ23は、様々なインターフェースも持っています。30本のGPIOを出力可能であり、NFC、SPI、TWI、URAT、ADC、QSPIとして利用できるため、柔軟なシステム構築が可能です。これにより、多様なデバイスとの接続や制御が容易になります。
ワンストップサポート
富士通コンポーネントでは、FWM7BLZ23に加えて、アンテナの提供、認証取得、ソフトウェア関連のサポートも行っています。これにより、お客様が新しい無線モジュールを導入する際、シームレスなサポートが受けられるようになっています。
今後も富士通コンポーネントは、お客様のニーズを的確に把握し、より良い製品の開発に努めてまいります。流行するIoT技術に合わせた製品の進化を楽しみにしたいですね。
仕様概要
- - 製品名: FUJITSU Component 無線モジュールFWM7BLZ23
- - 搬送波周波数帯域: 2,402 MHz~2,480 MHz
- - 送信出力レベル: +8 dBm max.
- - 受信感度: -94 dBm typical
- - 電源電圧: 1.7 ~3.6 VDC
- - SoC: nRF52840(Nordic Semiconductor)
- - 動作温度: -40 ℃~+85 ℃
- - 外形寸法: 15.7×9.8×1.7 mm
- - 取得認証(予定): Bluetooth認証(QDID)、工事設計認証、FCC、ISED, CE, UKCA
新たに登場したFWM7BLZ23。これまでのBluetooth技術を一新し、新しい時代のIoTデバイスの中心的存在となることが期待されます。