生成AIの認知度は高いが、業務活用に大きな壁が存在

生成AIの認知と業務活用実態

調査の背景

アルダグラムが実施した調査では、建設業、製造業、小売業、運輸業、不動産業に従事する2,500人を対象に、生成AIの使用状況と背景を探りました。結果は興味深いものです。

認知度は90%だが活用は25%未満

調査結果により、生成AIの認知度は90%に達しましたが、業務での活用率は製造業でさえ約25%未満ということが判明しました。業界としては製造業が最も高い活用率を示しましたが、建設業や運輸業では活用率が2割を切るなど、顕著な差が見られました。特に運輸業はトップの製造業の半分以下の12.7%という低さです。

非活用者の心理

最も多く見られた非活用者の理由は「業務上の必要性を感じない」というもので、全体で39.3%、運輸業に限ると46.7%に達しました。意識の壁が、技術やコストを越えて立ちはだかっている様子が伺えます。

効率向上を実感する活用者

一方、生成AIを導入したユーザーの85%以上が「業務効率が向上した」と答えています。特に製造業では91.8%がこの効果を実感しており、他の業界を大きくリードしています。業務効率向上を実感している中で、非活用者とのギャップが生じています。

将来の活用意向

今後の生成AI活用についてアンケートを実施したところ、50%以上の人々が「積極的に活用したい」と答えました。この結果から、多くの人々が生成AIの有用性を感じていることが分かります。

課題と可能性

調査から浮かび上がったのは、生成AIの導入には明確な障壁が存在することと、その反面、将来的なニーズが高いことです。必要性を感じないという意識が最大の障壁となっている現状を変えるには、成功事例を広めて生成AIの利用が現場で役立つことを示す必要があります。特に人手不足の問題を抱える全ての業界にとって、生成AIは効果的な解決策になる可能性があります。

まとめ

生成AIの導入を進めるには、業務における実際の必要性を顕在化させることが求められます。企業全体のDXを進めるためにも、アルダグラムのような企業の取り組みが重要ですね。生成AIの普及が進めば、ノンデスクワーカーの職場環境も大きく変わることでしょう。

株式会社アルダグラムについて

株式会社アルダグラム（東京都港区）は、現場DXサービス「KANNA」を運営し、ノンデスクワーク業界の生産性向上に向けた様々な取り組みを行っています。2020年のKANNAプロジェクトのリリース以降、2023年には多言語対応アプリも開始し、国内外で70,000社以上が利用しています。多様な言語対応が進む中で、今後の展開にも期待が持てます。