水素精製技術で脱炭素社会実現を目指すハイドロネクストが2.3億円調達!
大分県大分市に本社を置く株式会社ハイドロネクストは、水素が含まれる未利用の混合ガスから一度の工程で超高純度の水素精製が可能な革新的な技術を持つスタートアップ企業だ。同社は、プレシリーズAラウンドで2.3億円を調達したことを発表した。
今回の資金調達には、リアルテックファンドを運営するUntroD Capital Japan株式会社、肥銀キャピタル株式会社、信金キャピタル株式会社、ベータ・ベンチャーキャピタル株式会社、SGインキュベート株式会社などが参加した。
ハイドロネクストの革新的な水素精製技術
ハイドロネクストが開発している水素精製技術は、貴金属に代わるバナジウムを用いることで、コストを抑えつつ高純度の水素精製を実現する。同社の技術は、水素を含む廃棄ガスから高純度水素を取り出す「高純度水素精製装置」の開発に活かされ、2025年度には開発目標である5Nm3/hの装置の開発完了を目指している。
水素循環利用社会構築への貢献
ハイドロネクストは、「Save the world with Hydrogen」をビジョンに掲げ、次世代の水素精製技術の実現を通して、クリーンで持続可能な水素循環利用社会の構築を目指す。今回の資金調達により、同社は高純度水素精製装置の開発に加え、コア技術の進化、設備拡充、人材強化を進めていく。これらの取り組みは、水素循環利用社会構築を加速させ、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進するものと期待されている。
投資家からの熱い期待
今回の資金調達には、複数の投資家から熱い期待が寄せられた。
UntroD Capital Japan株式会社取締役の山家創氏は、「ハイドロネクストが持つ水素精製技術は、水素が利活用される社会に必要な最後のピースです。産業利用に足る超高純度水素を未利用ガスから精製できることが水素社会実現の鍵になります。」とコメント。
肥銀キャピタル株式会社代表取締役の横山輝氏は、「ハイドロネクスト様は、様々なガスから高純度の水素を精製する先進技術で、脱炭素社会と持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。その革新性と『美しい地球を子供達に引き継ぎたい』という社長の想いに共感し、投資を決定いたしました。」と、同社の技術とビジョンへの共感を表明した。
グローバルな課題解決に貢献
ハイドロネクストの技術は、地球規模で深刻化するエネルギー問題や環境問題の解決に貢献する可能性を秘めている。同社は、今回の資金調達を機に、さらなる技術革新を進め、水素循環利用社会の実現に向けた取り組みを加速させていくことが期待される。
採用情報
ハイドロネクストは、現在、研究員/研究補助メンバー、開発メンバー、CxO候補を積極的に募集している。最先端の技術開発に貢献したいという意欲のある方は、ぜひ同社の採用サイトを確認してみよう。