株式会社craco、2025年6月のクラウドファンディングランキングを発表
株式会社craco(クラコ)は、2025年6月に行なわれたクラウドファンディングのランキングを発表しました。この調査では、6月1日から30日までの間に各プラットフォームで終了したプロジェクトを対象にしています。主要なプラットフォームは、CAMPFIRE、Makuake、GREEN FUNDING、READYFORなど多岐にわたりますが、これにより市場の動向がどのように移り変わっているのかを読み解くことができます。
プラットフォーム間の競争構造
近年、クラウドファンディング市場では競争が激化しており、従来の二強「Makuake」と「CAMPFIRE」の構図が崩れ、専門特化型の「GREEN FUNDING」が新たな重要プレーヤーとして登場しています。ランキングを確認すると、CAMPFIREは圧倒的なプロジェクト件数を誇り、6月には1,208件のプロジェクトを実施。その結果として、全体の約60.7%を占め、市場の一大勢力を維持しています。
一方で、CAMPFIREの平均達成金額は約96万円と、Makuakeの約417万円やGREEN FUNDINGの約3,749万円と比べると大きく下回っています。これは、同プラットフォームが新規プロジェクトの参入障壁を下げ、多様な挑戦を受け入れる姿勢が背景にあると言えます。多くの小規模プロジェクトが並ぶ中で、CAMPFIREは市場の裾野を広げる役割を果たしています。
プロジェクト達成金額の明暗
達成金額においては、Makuakeが全体の39.3%を占め、トップに立っています。続いてCAMPFIREとREADYFORがそれぞれ27.9%と17.9%を記録しています。また、GREEN FUNDINGはプロジェクト件数こそ少ないものの、達成金額では3位に付けるなど、高額案件に強いという傾向が見られます。
支援者数の観点からもMakuakeがリードしており、これはプロジェクト単位での支援者数が多いことを意味します。特にREADYFORは社会性の高いプロジェクトを多く抱えており、一定の支持を集めています。
市場を牽引するカテゴリ
2025年6月のプロジェクトカテゴリランキングでは、モノ消費に関するプロダクトが市場の中心に位置しています。「Makuake×プロダクト」や「GREEN FUNDING×ガジェット」が高収益を上げ、市場全体の54%以上を占有しています。しかし、社会貢献的なプロジェクトも無視できない存在で、「READYFOR×社会にいいこと」や「ForGood×ソーシャルグッド」が4位、9位に入るなど、多様性を持っています。
CAMPFIREが得意とする「フード・飲食店」や「まちづくり・地域活性化」といったカテゴリも注目されます。これらは、生産物購入ではなく、「応援したい」という感情からの支援が中心です。
成功事例の紹介
2025年6月に成立したクラウドファンディングの達成金額TOP5のプロジェクトは、以下の通りです。
- - 第1位:928,341,399円達成 - 画期的な立体音響スピーカー「OPSODIS 1」。
- - 第2位:226,212,500円達成 - 最薄を目指した財布「il modo Air」。
- - 第3位:121,567,660円達成 - 移動式31.5型4Kスマートモニター「LGスマートモニター Swing」。
- - 第4位:109,513,400円達成 - コードバン製二つ折り財布「newusuha3」。
- - 第5位:73,124,146円達成 - 高性能なバイクナビ「AIO-6シリーズ」。
特に、GREEN FUNDINGのスピーカープロジェクトは全体の約19%を占めるという驚異的な成功を収め、他のプラットフォームとは一線を画しています。この成功は、適切なマーケティングとターゲット層へのアプローチが功を奏した結果です。
まとめ
日本のクラウドファンディング市場は大きく変化しており、競争が激化しています。プロジェクトの多様性が増す中で、今後の展望はますます楽しみです。株式会社cracoはこの動向に注目し、クラウドファンディングを通じて新たな価値の創造をサポートしています。更なる詳細については、ぜひcracoにお問い合わせください。