商船三井CVC、GHG削減ツールのSignolに出資
商船三井の子会社であるMOL PLUS(株式会社MOL PLUS)が、船舶や航空機の温室効果ガス(GHG)削減業務支援ツールを提供するSignol Limited(以下、Signol)に出資することを発表しました。MOL PLUSの代表である阪本拓也氏は、これにより海運業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に寄与すると期待しています。
環境への取り組みとDXの必要性
最近の海運業界では、持続可能な未来を実現するためにさまざまな取り組みが進められています。具体的には、燃料消費量やGHG排出量の削減を目指して、風力推進装置の導入やプロペラ用途の改善といったハードウェアの更新、さらにはよりクリーンな代替燃料の採用、航路の最適化に向けたソフトウェアの活用が盛んに行われています。しかし、これらの施策により、船舶の運航に伴う業務が増大し、その結果として運航業務の効率化が求められるようになりました。
Signolの管理ツールの特長
Signolの開発した管理ツールは、燃料節減に向けたさまざまなタスクやそれぞれの目標達成状況を一元的に管理できる機能を持っています。このツールは、ユーザーが効率的に情報を把握し、行動改善策を理解できるよう、行動科学に基づいて設計されています。ユーザーは簡単にデータを分析できるため、業務の効率化と環境負荷の低減に大きく寄与します。
今後の展望
MOL PLUSは、Signolの技術がゼロエミッションの達成に重要な役割を果たすと見込んでいます。これにより、MOL PLUSは海運DXの実現に向けた取り組みを続けていく方針です。また、同社は今後も新しいアイデアや技術を持つスタートアップ企業への投資を行い、商船三井グループのリソースと相乗効果を生み出すことを目指しています。「海運業と社会に新しい価値をプラスする」という理念のもと、新規事業の創出を進める意向です。
出資先情報
- - 会社名: Signol Limited
- - 代表者: Michael Fanning
- - 設立年: 2017年
- - 本社所在地: Waverley House, 9 Noel Street, London, W1F 8GQ
- - 事業内容: 船舶や航空機に特化したGHG削減業務支援SaaSの提供
- - 公式ウェブサイト: Signol
本件に関する詳細情報は、MOL PLUSの公式ウェブサイトでも確認できます。お問い合わせは、電話またはメールで行うことができます。