農業とSDGsの未来
2023-04-11 08:00:01

持続可能な農業を支える資源循環型農業推進協会の取り組み

持続可能な農業を支える資源循環型農業推進協会の取り組み



近年、農業界が直面している様々な課題に対する答えとして、一般社団法人「資源循環型農業推進協会」が発足しました。この協会は、後継者問題や将来への不安を解消し、生産者と販売者が共に利益を享受できる農業の仕組み作りを目指しています。

環境への配慮と農家支援



地球環境への影響が大きい化学肥料の高騰は、農家や消費者に大きな負担を強いています。そこで、資源循環型農業推進協会は、環境への配慮と農家支援に賛同している加工食品・漢方・酵母などを製造する企業と連携し、有機酵素肥料の製造を行っています。

協会参加企業によって生産される副産物を原料とした有機酵素肥料は、安定的に供給されるため、生産者にとっても安心して使用できるものとして評価されています。特に、株式会社大国酵素などが生産する「大国酵素肥料」は、微生物が豊富で、エネルギーを蓄えた健康な土壌を育成します。

有機酵素農法の特長



有機酵素農法を利用すると、化学肥料の使用を減らせるほか、除草剤や農薬の使用も少なくて済みます。これにより、農業コストの削減が実現され、収穫量の増加が期待できます。収穫された農産物は、味や食感も向上し、農家の利益向上につながっています。協会では、この農法で栽培された農産物を「酵素のメグミ」と名付け、ブランド化の取り組みを行っています。

3年前から開始した米のテスト栽培では、増収と食味の向上が確認され、国際的な食味鑑定コンクールへの参加も予定されています。

啓発活動と未来への取り組み



協会は、資源循環型農業の普及と理解を広めるため、定期的に勉強会を開いており、有機農業に興味を持つ生産者が気軽に参加できる環境を整えています。農林水産省が示す有機農業の進展目標にも貢献する意欲的な活動です。協会初回参加者への有機酵素肥料の無償提供など、手軽に始められる支援体制も整えています。

また、企業の社員食堂での農産物活用や、提携する子ども食堂への食材提供を通じ、循環型農業の意義と美味しさを実感してもらう取り組みも行っています。

発足会の開催



4月18日には、大阪市中央区で発足会が実施され、協会の活動内容を広める機会となります。さまざまな関係者が集結し、協会の将来の展望についてのスピーチも予定されています。この取り組みを通じて、持続可能な農業の実現が進むことが期待されます。

今後も、化学肥料の影響を排除し、環境に優しい農業を実現するための活動を続けていくことが求められています。持続可能な未来を形作る資源循環型農業の重要性に、ますます注目が集まるでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人資源循環型農業推進協会
住所
大阪府大阪市生野区田島6丁目14−19
電話番号
06-4308-5130

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