泌尿器科の新しい風！神戸のクリニックが目指す開放的な診療環境

神戸市で新たな泌尿器科の拠点「いしむら腎泌尿器科クリニック」が開院

2022年10月、神戸市東灘区に新しく誕生した「いしむら腎泌尿器科クリニック」。明るく開放的な雰囲気を大切にしたこのクリニックは、一般的な泌尿器科診療を中心に、慢性腎臓病（CKD）や生活習慣病にも幅広く対応しています。

クリニックの背景

院長は、2022年3月まで神戸大学病院で腎移植手術やがん診療、排尿障害治療に従事してきた経歴の持ち主です。彼は、排尿トラブルを抱えることに対し、医療を受けることに不安を持つ患者をサポートしたいと考え、受診への第一歩を踏み出しやすい環境を整えることがクリニックの重要な使命だと語ります。

誰でも相談しやすい雰囲気

「ここはサロン？カフェ？」と誤解されるようなデザインのクリニックでは、患者が「いいえ、泌尿器科です」と答える場面が増えているそうです。従来、泌尿器科は高齢男性のための施設というイメージがありましたが、近年では女性や若年層でも問題を抱える人が増えています。特に、過活動膀胱に悩む人は意外と多く、男性の15%、女性の10%が該当するとされていますが、実際に受診する人はそのごく一部に過ぎません。

排尿トラブルの改善法

クリニックでは、治療法も多岐にわたります。例えば、干渉低周波尿失禁治療器を使った治療法は、痛みを感じることなく20分間座っているだけで症状を軽減できます。患者の「もっと早く来ればよかった」との声に対し、即座に医療を受ける重要性を強調しています。

若年男性の性感染症

性感染症の中でも、最近目立つのがクラミジア尿道炎や梅毒です。特にクラミジア感染は無症状のことが多く、気づかないうちにパートナーに感染させる可能性があります。また、梅毒は過去に比べ急増しており、相談しづらいという患者にも配慮し、プライバシーを重視した環境を整えています。

慢性腎臓病に注目

慢性腎臓病（CKD）は、現在国民病とも言われており、早期発見が重要です。CKDは初期症状が分かりにくいだけに、地域医療としてどのようにサポートしていくかが求められています。石村院長は25年以上のキャリアを持ち、腎移植の専門家としても多くの経験があります。彼は、腎臓に関連する生活習慣病の管理を通じて健康を回復することを目指しています。