大林組の広報誌『季刊大林』別冊「水景の都市」
株式会社大林組は、新たに広報誌『季刊大林』の別冊号「特集:水景の都市」を発行しました。この広報誌は1978年に創刊され、社の事業内容については控えた形で、毎号一つのテーマに沿った文化を紹介してきました。今回の別冊号では、美しい水の景観に焦点を当て、都市と水の密接な関係に迫ります。
水景とは何か?
水景は、時代や国にとらわれず、人々の心を揺さぶる特別な存在です。しかし、近代化が進むにつれて、日本の都市では自然と水との距離が広がり、その美しさへの関心が薄れていきました。しかし、歴史の中で豊かに生き続けている水景の実例は数多く存在し、近年では都市における水景の再生に向けた取り組みも増えてきています。私たちは今、どのように水に接し、どう親密な関係を取り戻そうとしているのでしょうか。
目次の紹介
この別冊では、日本国内のみならず、アジアや欧米における水景の歴史や再生の取り組みを広範囲に紹介しています。具体的な内容は次の通りです:
- - グラビア:水と建築に関する二川幸夫氏の見解
- - 都市と水と人間:法政大学の研究所による都市における水の役割
- - 蘇るイタリアの水辺都市:陣内秀信氏の視点
- - イギリスの都心水辺再生:石神隆氏の分析
- - ヨーロッパ都市と水の関わり:大江新氏による考察
- - オランダの水辺空間を支える水管理:大隈哲氏
- - 破壊と再生のアジア:高村雅彦氏の洞察
- - 水運 大坂と江戸:石川英輔氏の解説
- - シリーズ藤森照信の「建築の原点」:大湊第一水源地堰堤
- - 「水景の都市」の事典
これらの内容を通じて、地域文化や歴史に根差した水景の重要性を再発見し、未来に向けた展望を探ります。
発行情報
新たにリリースされたこの別冊は、B5判で44ページのボリュームがあります。発行日は2009年5月1日で、株式会社大林組の広報室が企画、発行を手がけています。これにより、社の技術陣による研究成果を社会に発信する一環と位置づけられています。
お問い合わせ
『季刊大林』に関する詳細情報については、以下のリンクを参照してください。
このような形で、大林組は今後も社会貢献活動として環境や防災などの重要なテーマを積極的に取り上げていく方針です。環境保護が叫ばれる現代において、水景の重要性を再考することは、未来の社会にとって必要なステップとなるでしょう。