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2012年5月、東京の丸ビルで開催される「香港デザイナーズウィーク」は、香港と日本のクリエイターたちがその創造性を発揮し、文化交流を深めるための重要なイベントです。このイベントは「Hong Kong + Japan Crossing Partnership in Creativity」というテーマのもと、香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部とデザインアソシエーションNPO、アート集団「進念・二十面体」の共催によって実現されています。

イベントの概要

「香港デザイナーズウィーク」では、多種多様なイベントが用意されており、特に注目されるのが香港の著名なクリエイター、ダニー・ヨン氏の代表作「天天向上（Tian Tian Xiang Shang）」の巨大像が展示されることです。この像は高約5メートルもあり、香港と日本のクリエイターたちによってカスタマイズされた作品を展示する際の中心的な存在となります。また、岩手県の陸前高田市の小学校で行うクリエイティブ課外授業も予定されており、香港と日本の子どもたちが共に手を動かして創造する機会が設けられています。

さらに、約300名が参加するクリエイティブフォーラムでも、香港と日本のクリエイティブ関係者が集まり、今後の創造産業について意見交換を行います。ここではアジアにおける文化の発信や教育、パートナーシップの強化に向けたパネルディスカッションが行われ、2地域のクリエイターたちが持つビジョンやアイデアが交わされます。

文化交流の意義

このイベントは、香港が2012年を「香港デザインイヤー」と位置づける中で開催され、香港と日本が密接に結びつく重要な機会を提供します。デザインの分野でのパートナーシップを強化しながら、両国の文化交流の架け橋となることを目指しています。「Think Partnership, Think Hong Kong」というキャンペーンスローガンのもと、クリエイティブな活動を通じて新しい未来を描くことが期待されています。

ダニー・ヨン氏について

ダニー・ヨン氏は、1943年に上海で生まれ、アメリカの大学で建築学と都市計画を学んだ後、1982年にアート集団「進念・二十面体」を創設しました。彼は国際的にも高く評価され、数多くの文化イベントや教育プログラムに関わることで、子どもたちの創造性を育む活動を展開しています。特に彼の作品「天天向上」は、中国のことわざで「毎日進歩する」という意味を挿んでおり、そのメッセージは多くの人々に影響を与え続けています。

未来への期待

「香港デザイナーズウィーク」は、文化を超えた交流を深め、未来に向けて新しいクリエイティブな可能性を切り開く舞台となるでしょう。日本と香港の境界を越えたこのイベントは、参加者に創造性の大切さを再認識させ、両国の絆をさらに強くすることでしょう。これからも多くの人々がこのイベントを通じて、新しいアイデアや刺激を受け取ることができることが期待されています。

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