サイバネットシステム、新認証規格BIMIを導入
サイバネットシステム株式会社が、企業向けのメールセキュリティを強化するために新たな認証規格「BIMI」(Brand Indicators for Message Identification)を導入したことが発表されました。これは、なりすましメールやフィッシング詐欺に対する対策として、特に重要なステップとして位置づけられています。
BIMIとは何か
BIMIは、DMARCを適切に運用するドメインから送信されるメールに、企業のブランドロゴを表示できる仕組みです。これにより、受信者はロゴを通じて正規の送信者からのメールであることをすぐに判断できるようになります。この認証規格は、なりすましメールやフィッシング詐欺を防ぐだけでなく、企業のブランドイメージを高める効果もあります。
増え続けるフィッシング詐欺
最近、フィッシング詐欺の成功例やなりすましメールのケースが増加していることは、特に企業にとって深刻な問題となっています。フィッシング対策協議会の調査によると、2024年には170万件を超えるフィッシング詐欺メールが報告され、過去最多を記録しています。これに対抗するため、サイバネットは従来のSPF、DKIMといった送信ドメイン認証技術に加え、BIMIを新たに導入し、セキュリティの強化を図っていきます。
BIMI導入の背景
サイバネットは、顧客や取引先が安心して同社からのメールを受け取れるようにするために、SPF、DKIM、DMARCなどの技術を用いて送信ドメインの認証を徹底しています。それに続く新たなステップとしてBIMIの導入を決定。BIMI対応のメールサービスを通じて、送信者名の横にサイバネットのブランドロゴが表示されることで、視覚的に正確な送信元を確認できるようになります。
Valimailを活用した導入
BIMIを導入するにはDMARCの整備やVMC(Verified Mark Certificate)の取得が必要です。サイバネットは、これに対応するために「Valimail」という自動化ソリューションを活用。Valimailは、DMARCの設定を簡単に行えるツールで、高度な知識を持たない必要もありません。これにより、専門的な技術者でなくても、スムーズにBIMIを導入できるようになります。
DMARC・BIMI導入支援の役割
サイバネットは、長年の経験を基にDMARCやBIMIについての導入支援を開始しました。無料で「Valimail」の機能を体験できるモニターライセンスを提供するほか、無償診断サービスを通じて、メールドメインの認証状況やなりすましリスクを可視化するサービスも展開しています。
将来への展望
サイバネットは、最先端のセキュリティソリューションを提供しつづけ、顧客にとっての信頼性を向上させる努力をしています。特に、BIMIを通じたブランド保護の向上や、なりすましメールの防止、さらに企業のセキュリティ体制の強化を目指して、今後も努力を続ける姿勢を示しています。
安全で信頼性の高いメールコミュニケーションの確立に向けて、サイバネットは着実に歩みを進めています。詳しい情報については、サイバネットの公式ウェブサイトを参照してください。