デ・ラ・ソウル、待望のニューアルバム『Cabin In The Sky』
ヒップホップ界において、デ・ラ・ソウル(De La Soul)はその名を馳せ続ける存在。彼らの最新作、『Cabin In The Sky』が、なんと9年ぶりにリリースされた。通算10作目となるこのアルバムは、彼らの音楽的進化を示す重要な作品であり、ストリートカルチャーへの貢献を重ねてきた彼らの歴史を新たに彩るものとなっている。
アルバムの概要
この新アルバム『Cabin In The Sky』は、音楽業界の巨星NASが運営するインディーレーベルMass Appealから発表された。彼らの歴史的な「Legend Has It」シリーズの第6弾として位置づけられ、デ・ラ・ソウルの新たな章の幕開けを告げる作品だ。アルバムには、ピート・ロックやDJプレミア、そしてスーパ・デイヴ・ウェストといった著名プロデューサーたちが参加し、NAS、Q-Tip、キラー・マイク、スリック・リックなど、豪華なゲストアーティストたちの参加も実現した。
特に注目すべきは、アルバムのリードシングル「The Package」で、ピート・ロックによるプロデュースが施されている。この曲は、温かみがあり、思わず聴く者の首を縦に振らせたくなるような魅力を持っている。また、今月初めにはQ-Tipとヤミー・ビンガムが参加したシングル「Day In The Sun (Gettin’ Wit U)」も発表され、アルバム全体のテーマを反映した内容が展開されている。
アルバムの魅力
アルバムの幕開けを飾る「Cabin Talk」は、ユーモアあふれる“点呼スキット”で、リスナーを彼らの世界へと誘う。デ・ラ・ソウルの特徴的なストーリーテリングが感じられ、長年の友情を感じさせる愉快なオープニングだ。ポス(Posdnuos)によると、このアルバムは「勝利の象徴」であり、何年も続けてきた道のりの集大成であるとのこと。
さらにメイス(Maseo)は、故トゥルーゴイ(デ・ラ・ソウルのメンバー)の存在を感じつつ、新旧ファンすべてに向けたレガシーを担っていると語っている。彼らの音楽は、あらゆる世代の人々が共鳴できる普遍的なメッセージを持っている。
デ・ラ・ソウルの歴史
デ・ラ・ソウルは、1989年にデビューし、独自のスタイルを確立したアーティストとして知られています。彼らは、サンプリングや風変わりな歌詞を駆使し、ジャズラップやオルタナティブヒップホップの発展に貢献した。2005年にはゴリラズとの共演曲「Feel Good Inc.」でグラミー賞を受賞し、彼らのクオリティと影響力は証明された。
近年では、キックスターターでの資金調達を経て、『And The Anonymous Nobody...』をリリースし、ラップ・アルバム・チャートでの1位獲得に至るなど、精力的な活動を続けている。
まとめ
デ・ラ・ソウルの新しいアルバム『Cabin In The Sky』は、彼らのレガシーを受け継ぎながら、新たな音楽的冒険へとリスナーを誘う。ヒップホップ史において重要な位置を占める彼らの存在は、今後も色あせることはないだろう。ファンだけでなく、新たなリスナーにも響く名盤であることは間違いない。音楽の力を改めて感じさせてくれるデ・ラ・ソウルに、これからも目が離せない。
リリース情報
デ・ラ・ソウル、ニューアルバム『Cabin In The Sky』
配信リンク:
https://de-la-soul.sng.to/cabin-in-the-sky
レーベル:Mass Appeal