ウイルス除菌を実現するBlueBoxの革新的技術とは

BlueBoxの技術革新: ウイルスと細菌を撃退

近年、ウイルスや細菌による感染症が増加しており、より効果的な除菌技術のニーズが高まっています。そんな中、1-2名用ブース「BlueBox」が注目を集めています。このブースは、近年の試験により、ウイルスや細菌に対する高い除菌能力を持つことが示されました。

UV-C光源の特性

BlueBoxに使用されているのは、東芝ライテック製の低圧水銀ランプから発せられる、253.7nmの波長のUV-C光です。この光は、特にウイルスや細菌を効果的に標的にすることで知られています。実施された試験では、BlueBox内の様々な測定ポイントで、照射されたUV-C紫外線の強度が最低2.6mJ/cm²、最高24.7mJ/cm²であることが確認されました。

このように、UV-C光が細菌やウイルスに対して効果的であることは明らかですが、実際の除菌効率は照射の波長、時間、および光源との距離によって変わるため、具体的な評価が求められていました。これに対し、BlueBoxはサイズや形状が定型化されており、正確に線量を測定することが可能です。

安全性を最優先した設計

一方で、UV-C光は直接照射されると目や皮膚に対して有害であるため、BlueBoxでは特に安全性に配慮した設計がなされています。不特定多数が利用する職場や病院での利用を想定し、3重の安全装置が実装されています。この装置は、人検知センサーや行動パターンに基づく回路設計、そしてクラウド対応のスマートロックにより、ブース内に人がいる場合にはUV-Cの照射を防ぐ仕組みを確立しています。

光触媒による二重の除菌効果

BB除菌システムでは、UV-C光源に加えて、光触媒コーティングによる除菌も実現しています。この光触媒技術は、太陽光や室内照明から発せられる可視光をエネルギー源にし、有機物を分解します。この酸化タングステン系の光触媒を使用することにより、室内のどのような光環境でも除菌が行えるのですが、特にUV-Cが照射できない状況でも効果を発揮するため、非常に利便性が高いです。

BlueBoxの将来性

果たして、BlueBoxはUV-Cの線量評価を超える効果を実現する可能性を秘めています。ユーザーは、無害性高い光触媒により、安心して使用できることが求められています。さらに、このブースは消防法や電気用品安全法に準拠しており、設置も簡単です。600kgほどの重量で、AC100Vの電源さえあれば多くのフロアに設置可能です。現在、六本木で試作品の見学が行われており、希望小売価格は約200万円です。