株式会社セレスとサイバー・バズの新たな提携
2023年、株式会社セレスが株式会社サイバー・バズとの資本業務提携を締結したことが発表され、両社の連携が注目されています。この提携により、双方の強みを活かし、新しい価値の創出を目指すこととなります。
1. セレスとサイバー・バズの概要
セレスの事業内容
セレスは東京都渋谷区に本社を置き、国内最大級のポイントサイト「モッピー」を運営しています。また、アフィリエイトプログラム「AD.TRACK」とD2C(Direct to Consumer)事業も展開しており、ユーザーとの接点を増やすことを目指しています。子会社のstudio15では、TikTokを中心としたショート動画領域での広告代理事業とプロダクション事業も運営し、特にZ世代をターゲットにしたショートドラマアカウント「ドラマみたいだ」で高い再生回数を記録しています。
サイバー・バズのビジョン
一方、サイバー・バズは「コミュニケーションを価値に変え、世の中を変える。」という理念のもと、インフルエンサーを活用したソーシャルメディアマーケティング事業に強みを持っています。同社は「NINARY」や「Be One Agent」といったインフルエンサーキャスティングサービスや、「Ripre」、「To buy」などの自社メディアを運営し、インフルエンサーとの連携を通じて新たなマーケティング戦略を展開しています。
2. 提携の狙い
セレスは急成長を遂げるインフルエンサーマーケティング市場に注目し、これまでのインターネットマーケティングの知見をサイバー・バズと掛け合わせることで、より競争力を高める狙いがあります。この提携により、両社は以下のような新たな事業連携を目指しています。
・TikTokコマース支援の強化
提携により、studio15とサイバー・バズは「TikTok Shop」を活用し、ブランド商品の認知度向上から購入促進までの全段階を支援する体制の構築を進めます。これにより、国内におけるTikTokコマース分野でのリーディングポジションを確立することが期待されています。
・アフィリエイト領域の強化
両社のアフィリエイト事業の相互協力を推進することで、「AD.TRACK」のさらなる強化と新規事業における顧客接点の創出を図ります。これにより、マーケティングの幅が広がると同時に、効率的な集客が可能になるでしょう。
・プロダクト連携の強化
ポイントサイト「モッピー」とサイバー・バズが有するSNS関連データを活用し、両社の特性を生かした新たなプロダクトの開発が期待されています。
・クロスマーケティングの展開
セレスが取り扱うD2C商品に関するアカウント運用など、双方の顧客基盤を活用したマーケティング戦略の展開により、双方の顧客基盤を拡大することを目指します。
3. 今後の展望
今回の資本業務提携は、両社にとってただの業務提携にとどまらず、新たなビジネスモデルの構築をもたらす可能性があると考えられます。インフルエンサーマーケティングの市場が拡大する中で、セレスとサイバー・バズがどのように連携して新しい価値を創出していくのか、多くの企業やユーザーの注目が集まっています。
会社概要
株式会社サイバー・バズ
株式会社セレス
この提携は、デジタルマーケティングの未来を変える一歩となることでしょう。今後の動向に注目です。