NECプラットフォームズは、最新のWi-Fi 6対応ルータ「Aterm 3000D4AX」において、IoT機器のセキュリティ基準を示すJC-STARの★1(レベル1)を取得したことを発表しました。このルータは、IoT機器の安全な通信環境を実現する重要な一歩として注目されています。
JC-STAR制度とは?
JC-STARは、日本国内のIoT製品に関するセキュリティ適合評価制度で、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって監督されています。この制度では、ETSI EN 303 645やNISTIR 8425といった国際基準と調和しつつ、日本特有の適合基準を設けています。これにより、IoT製品のセキュリティ性能を評価し、消費者にその結果を分かりやすく表示することが目的とされています。
Aterm 3000D4AXの特長
「Aterm 3000D4AX」は、高速かつ安定した通信を実現するWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しており、理論上最大2402Mbpsの無線通信速度を誇ります。さらに、メッシュ中継機能を搭載しているため、家庭内やオフィス内での通信エリアを効果的に拡大して、環境に合わせた柔軟な配置が可能です。また、今回のJC-STAR適合により、セキュリティ面でも非常に信頼性が高い製品となりました。
具体的なセキュリティ仕様としては、管理者パスワードを機器ごとにランダムな内容で設定する個別化機能、誤ったパスワードによる過剰なログイン試行から守るロックアウト機能を搭載しています。さらに、自動バージョンアップ機能により、常に最新のファームウェアが適用されるため、最新のセキュリティ対策も自動的に実施されます。また、設定情報は暗号化されて保存され、RESETスイッチで簡単に初期化することも可能です。
今後の展望
NECプラットフォームズは、Aterm製品においてJC-STAR適合を進めることで、IoTの普及に伴うセキュリティリスクに対応し、ユーザーが安心して利用できる環境を整備する方針です。同社は、このような取り組みを通じて、無線通信環境の高度化を進め、安全で快適なネットワーク社会の実現に貢献していく考えです。今後も、さらなるセキュリティ機能の強化や新しい製品の開発が期待されます。
製品の詳細について
「Aterm 3000D4AX」の詳細や購入は、Aterm製品情報サイトで確認することができます。カスタマーサポートも充実しており、必要に応じて問い合わせも可能です。安心なネットワークを求める方にとって、Aterm 3000D4AXは非常に魅力的な選択肢となることでしょう。