コロナ禍後の旅行需要増加でペットシッター需要が急増!「セワクル」が語る市場拡大の背景
ペットシッターサービス「セワクル」を運営する株式会社ラニマルは、2021年から2023年にかけてペットシッティング案件が2.4倍に増加したと発表しました。これは、コロナ禍後の旅行需要増加やペット飼育数の増加、ペットへの支出増加などが背景にあると分析されています。
ペットシッター市場の成長を牽引する4つの要因
2021年から2023年にかけて、セワクルのペットシッティング案件数は右肩上がりとなっています。この急増には、以下のような4つの要因が考えられます。
1.
脱コロナによる旅行者数の増加
2022年は、まん延防止等重点措置の終了により国内旅行への規制緩和が進み、ペットのお留守番需要が増加しました。国土交通省の調査によると、国内旅行者数は2021年から2022年で1.86倍、うち宿泊旅行は1.96倍となっています。このことから、ペット世帯の預け需要が増加したことが予想されます。
2.
ペットの新規飼育頭数の増加
コロナ禍の影響で、ペットを飼い始めた人が増えました。一般社団法人ペットフード協会の調べによると、ペットシッティング需要の大きい猫の飼育頭数は、2019年の394千頭から増加していき、2021年には489千頭とピークに達しています。コロナ禍でペットを飼い始めた人たちが、脱コロナの影響で旅行に行く機会が増えたことが、シッティング件数の増加の大きな要因と考えられます。
3.
ペットにかける支出額の増加
ペットとの関わり方も変化しており、ペットへの支出額は増加傾向にあります。アニコム損害保険の調査によると、2023年のペットに1年間にかける費用は、猫で169,281円と前年比105.3%となっています。また、2022年の調査では、およそ4割が「飼い主よりもペットのほうが美容院の費用が大きい」と回答しており、「人間よりペットが優先」「一番大事だから」という声も出ています。
4.
動物愛護法の改正によるペットホテル・動物病院の預け入れ設備の不足
2020年7月に改正された動物愛護法では、一部業者の劣悪な飼育状況を改善するため、ブリーダーやペットショップらが飼養できる頭数の上限数や、飼養用のゲージの大きさの下限が変更されました。しかし、飼育スペースの大きさの規定変更などを含む今回の改正で、従来のペットホテルは打撃を受け、廃業に追いやられる施設も少なくないことが予想されます。
従来のペットホテルとは異なる「セワクル」のサービス
「セワクル」は、ペットと飼い主の双方にとって、より安心で便利なサービスを提供することを目指しています。従来のペットホテルとは異なり、以下の2つのサービスを展開しています。
1.
ペットシッター派遣サービス「セワクル」
自宅にプロのペットシッターを派遣し、飼い主不在中のペットのお世話を行うサービスです。ペットホテルのように、新しい環境に滞在することによるストレスを軽減できます。
2.
ペットシッターのお家にペットを預け入れるサービス「セワクルシッターホテル」
有資格のペットシッターの自宅にペットを預け入れ、マンツーマンでペットの面倒を見てもらえるサービスです。従来のペットホテルのように、他の動物と同じ空間で過ごす必要がなく、広々と過ごすことが可能です。また、夜間もシッターがお世話対応できるため、夜間の有事も安心です。
「ペットと飼い主にとって、最も安心で便利なサービスを提供する」ラニマルのビジョン
ラニマルは、「ペットと飼い主にとって、最も安心で便利なサービスを提供する」ことを目指しています。ペットと人間のより良い共存社会の実現を目指し、今後もサービスの進化を続け、国内のペットライフのさらなる発展に貢献していく考えです。