沖縄初の技術者がドイツの世界大会に挑む
沖縄県南城市でカーディテイリング専門店「カーディテイリングオキナワ(CDO)」を運営する比嘉力也氏が、2025年9月27日にドイツで行われる第9回ドイツ研磨選手権に出場することが決定しました。これは、沖縄の技術者として初の快挙であり、多くの期待が寄せられています。
大会の詳細について
このドイツ研磨選手権は、ドイツ連邦車両整備・ディテイリング協会(BFA)が主催する国際的なカーディテイリング技術の競技会です。参加者は世界中から選ばれた技術者で、沖縄から出場する比嘉氏は、彼の8年間にわたる技術探求の成果がここで試されることとなります。開催地はシュトゥットガルトで、技術者たちは実際の車両を用いた高度な研磨やコーティング技術を競います。競技は4つのブロックに分かれ、各ブロックで8名が同時に技を披露。制限時間は10分と短いですが、その中での精密な技術が求められます。使用する材料は、FLEX機械やKoch Chemie製品など、世界最高品質のもので統一されています。
比嘉氏の挑戦の背景
比嘉氏は2016年に事業を始め、「最高の技術を提供したい」という情熱で独学を続けてきました。今回の大会出場は彼の技術が国際基準で認められた証であり、沖縄のカーディテイリング業界にとっても重要な出来事です。「世界基準の技術を沖縄に還元したい」という彼の目標は、地域全体の技術向上に寄与することです。また、比嘉氏は技術には終わりがないとし、常に更なる向上を目指し続けています。
大会にかける思い
比嘉氏は、今回の挑戦が新たなスタートであると語っており、父が築いてきた信頼を基に、世界で学んだ技術を沖縄の皆様に届けることを誓っています。この経験を通じて、次世代の若者たちにも夢や希望を与えることができるよう努力を続けると意気込んでいます。
専門技術の実績と今後の展望
比嘉氏が持つ専門技術は、8年間の経験を背景にFEYNLAB認定施工店としての資格を有し、8000台以上の施工実績を持つ信頼の技術者です。リピート率85%を誇る顧客からの支持もあり、高級車を中心に様々な車両に対応してきました。
今後は、ドイツ大会で得た技術を沖縄のお客様に還元し、業界全体の底上げに貢献することが目標です。2024年には法人化を予定しており、さらなる事業拡大を目指します。大会終了後には沖縄モーターショーでの技術披露も控えており、地域の自動車関連産業の発展に寄与することを目指しています。
最後に
比嘉氏の挑戦は、沖縄のカーディテイリング業界に新たな風を吹き込み、国際的な舞台に立つことで地域の技術者としての誇りを高める機会となります。今後の活躍に期待が寄せられる中、沖縄の技術力向上に貢献する彼の取り組みに注目です。