OBトークによる新卒就職活動の新たな時代劇場

OBトークが新たな選択肢を提供する理由

近年、就職活動の形が大きく変わりつつあります。特に、「入社日当日に退職」といった衝撃のニュースが増える中、入社直後の離職や若年層の早期離職は、深刻な社会問題となっています。ワン・アンド・カンパニー株式会社は、この問題を解決するための一手を打ち出しました。2024年4月1日より、OB訪問プラットフォーム「OBトーク」の事業を譲受することを決定しました。

OBトークの概要

OBトークは、学生が希望する業界や職種で働く社会人と簡単にマッチングできるプラットフォームです。これにより、就活生は自分の大学のOBに限定されることなく、実際の業界のリアルな情報を直に取得できます。就職活動を行う中で、第三者の意見や経験に触れることで、より現実的な職選びが可能になります。これは、「イメージ先行の職選びによる現実との乖離」を避けるための重要なステップです。

若年層離職の問題

入社直後の離職問題は、就職活動中に収集された情報が極端に偏ることが原原因とされています。就活中に接触する社会人キャリアのほとんどが、人事部門の担当者やリクルーターです。そのため、彼らからの情報はポジティブな内容が中心となり、実際の職場環境や業務内容とは乖離してしまうことも少なくありません。

その一方で、就活掲示板などのオンラインサービスでは、退職者の不満が多く寄せられるため、ネガティブなイメージが一方的に伝わります。これらの情報の偏りが、学生に本来の適合性を見極める力を奪い、正しい判断を行いづらくしているのです。

OBトークの利点

OBトークでは、企業の採用活動ではなく、自身の経験に基づいた社会人とのフランクな会話が行えます。これにより、ポジティブ・ネガティブな情報のバランスがとれた幅広い職業情報を得ることができます。実際に働いている先輩のリアルな声を聞くことで、事前に把握していなかった職場の実態を知るチャンスが生まれ、入社後のギャップを大幅に減少させることが可能です。

このように、OBトークは入社直後離職や若年早期離職問題の解決に向けた一助となる事業として、今後もますます注目されることでしょう。

今後の展望

ワン・アンド・カンパニーは、OBトークを活用しながら、これまでの就活生との面談実績に基づく知見を活かした新たなサービスを構築していく方針です。また、自立的でコミュニケーション能力の高い学生を企業へとつなぐ新卒採用支援サービスの開発にも取り組んでいくようです。

OBトークを通じて、学生たちが「後悔しない就職活動」を実現できる未来が待っています。就職活動の新たなスタンダードを創造するこの取り組みに、ぜひ注目していきましょう。