トビラシステムズがJCBへフィッシングSMS情報提供を開始
トビラシステムズ株式会社が、株式会社ジェーシービー(JCB)と連携し、フィッシングSMSに関連する情報提供を始めたことを発表しました。この取り組みは、特に急増するフィッシング詐欺の被害防止を目的としており、重要な社会的役割を果たすことが期待されています。
フィッシング詐欺の現状
最近のデータによれば、フィッシング詐欺の報告件数は2024年において約172万件に達し、前年より約1.4倍の増加を見せています。この増加は、特にインターネットバンキングに関連する不正送金被害に深刻な影響を及ぼしており、警察庁の調査に基づけば、その被害額は86億9千万円にも及び、そのほとんどがフィッシングによって引き起こされています。
トビラシステムズでは、銀行やクレジットカード会社などの名義を悪用したフィッシングSMSが続々と確認されていることを明らかにしました。このような詐欺は巧妙化しており、対策が急務とされています。
JCBとの情報提供の背景
フィッシング詐欺への対策は、金融機関各社において様々な方法が講じられています。ですが、手法は常に変わり続けているため、迅速な発見と対策が求められています。トビラシステムズはその挑戦を受け、独自の「迷惑情報データベース」を活用してJCBに情報を提供することにしました。
このデータベースは、警察や外部機関、利用者からの報告を集約し、詐欺の疑いがあるSMSを高精度で検知する仕組みが整っています。これにより、フィッシングSMSの発生情報を迅速にJCBに通知し、詐欺サイトの早期閉鎖や利用者への警告が実現されることが期待されます。
トビラシステムズの迷惑情報データベース
トビラシステムズが提供する迷惑情報データベースには、毎月約3.8億件のメッセージが分析され、約98%の高精度で詐欺SMSを検出しています。情報は常に更新されており、利用者が増えるほどその精度も向上します。これは、フィッシング被害から利用者自身を守るだけでなく、他の利用者の安全にも寄与しています。
今後の展望
トビラシステムズは今後も「迷惑情報データベース」を金融機関を含む多様な業界で活用できるよう、積極的に提案を行っていく計画です。この取り組みを通じて、フィッシング詐欺被害の撲滅を目指しています。
会社概要
株式会社ジェーシービー
- - 設立:1961年
- - 所在地:東京都港区南青山5-1-22
- - URL:JCB公式サイト
トビラシステムズ株式会社
- - 設立:2006年
- - 所在地:愛知県名古屋市中区錦2-5-12
- - 証券コード:4441
- - URL:トビラシステムズ公式サイト
このように、技術を駆使して新たな社会課題解決の第一歩を踏み出したトビラシステムズとJCBの取り組みは、今後の展開に注目です。日々進化するフィッシング詐欺に対抗するため、さらなる協力関係の構築が期待されます。