観光の未来を切り拓く「OriHime日本橋ガイドツアー」
2023年9月11日、東京・日本橋で新たな観光体験が始まりました。それは、分身ロボット「OriHime」を活用した「OriHime日本橋ガイドツアー」です。この取り組みは、三井不動産株式会社と株式会社オリィ研究所の共同プロジェクトで、観光産業に革新をもたらすことを目指しています。
分身ロボット「OriHime」とは?
「OriHime」は、操作者が遠隔地からロボットを操作できる革新的なデバイスです。パイロットは、自宅にいながらリアルタイムで「OriHime」を使って観光案内を行い、参加者はそのロボットを通じてパイロットと会話しながら日本橋の街を巡ります。臨場感あふれる体験で、まるで一緒に歩いているかのような感覚を味わえます。
日本橋での観光体験
「OriHime日本橋ガイドツアー」では、オリィ研究所が運営する「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」からスタートし、様々な名所を巡ります。例えば、福徳神社や老舗商店でのお買い物などが含まれており、観光の中で地域文化に触れられる絶好のチャンスになります。
さらに、パイロットは英語でのガイドにも対応しており、国内外から訪れる観光客への接客もスムーズです。日本橋の伝統と現在を結びつけるこの観光スタイルは、特にインバウンド観光需要が高まる中で、地域の活性化にも貢献しています。
D&I推進と社会貢献
このプロジェクトは、観光業における人手不足や、インバウンド拡大といった社会課題にも対応しています。移動が困難な方々に新たな雇用機会を提供し、彼らがパイロットとして参加できる仕組みを創出しています。これにより、ダイバーシティとインクルージョンの推進が図られ、誰もが社会に貢献できる環境を整えることが目指されています。
日本橋の文化と融合
日本橋エリアは、江戸時代からの共助の精神が息づく場所であり、地域と企業がともに栄える文化が根付いています。三井不動産とオリィ研究所は、これを現代に受け継ぎながら、新しい観光資源を日本橋から発信しています。両者は、日本橋をすべての人が安心して訪れ、誰もが活躍できるインクルーシブな街へと変えていくことを目指しています。
未来の観光体験
この「OriHime日本橋ガイドツアー」の成功を通じて、今後はさらに多くの観光地での導入が期待されます。2030年には6,000万人の訪日が見込まれている中で、日本橋がその先駆けとなり、観光地としての新しい価値を提供することが重要です。そして、観光は地域の魅力を更に引き出す手段となり、多様な人々が関与できる文化的な交流の場を作り出します。
観光とテクノロジーが融合する「OriHime日本橋ガイドツアー」。一味違う観光体験を通じて、未来の日本橋を体験してみてはいかがでしょうか?