healthTECH JAPAN 2020開催!
2020年10月14日から16日に、横浜のパシフィコで『healthTECH JAPAN 2020』が初めて開かれました。本イベントは、アジア最大級のバイオビジネスイベント『BioJapan』との同時開催として、デジタル技術を駆使した健康や治療に関するソリューションを集めた総合展です。
非接触型社会に対応した新たなマーケット創出
現在、我々は新型コロナウイルスの影響で、非接触型の技術が求められる社会に生きています。この流れに応じて、healthTECH JAPANでは、デジタルヘルスに関する様々な企業や団体が一堂に会し、持続可能な医療ビジネスの発展を目指します。今年は約900社が参加し、商談件数は約10,000件にのぼりました。デジタルを活用したヘルスケアの進化は、患者中心の医療情報活用や、プラットフォームの構築を進める大きな一歩となったことでしょう。
注目の出展者とその技術
この展示会には、TIS、アーテリックス、三井情報、MOLCUREなどの企業が参加しました。
- - TISは、健康増進支援サービスを提供し、PHR(パーソナルヘルスレコード)データの管理基盤としてのテンプレートを提案。デジタル時代の健康づくりをサポートする事例が見受けられました。
- - アーテリックスは、自身の医療情報を自己管理できることを目指し、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームを提供しています。これにより、個人が自分の健康データを守り、自らの健康管理に積極的に関わるきっかけとなるでしょう。
- - 三井情報は、MKI-DryLab for Microsoft Azureを利用した解析環境を提供し、質量分析から得たデータを扱う最先端の解析ソフトウェアを紹介しました。これにより、製薬業界での研究開発がより効率的に行えることが期待されます。
- - MOLCUREでは、AIを使ってペプチドや抗体分子を設計するサービスが紹介されました。これにより、新たな医薬品の開発が短時間で実現できる可能性を秘めています。
セミナーと講演プログラム
全日程を通じて、ヘルスケアやデジタル技術に焦点を当てたセミナーも連日行われ、業界のリーダーたちが未来の医療について語りました。中でも、国立研究開発法人産業技術総合研究所の松岡克典氏による「ヘルスケアとICT」についての講演や、経済産業省の施策に関する話は多くの参加者の注目を集めました。
同時開催イベントの充実
さらに、ME-BYO Japanやジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミットも同時開催され、最新の未病に関する技術や医療のシーズを持つ企業が多数出展しました。これにより、医療従事者や関連企業との貴重なネットワーキングの機会が提供されました。
安全対策の徹底
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本イベントでは参加者の安全を確保するための様々な対策が講じられました。来場者は安心して最新の医療技術に触れ合うことができました。
今後の展望
healthTECH JAPANは、今後のヘルスケア産業において、デジタルと医療が融合する新たなマーケットの形成に寄与することが期待されます。本イベントを通じて、より健康で安心な社会の実現に向けて、さらなる技術革新が進むことを願っています。