千葉市と千葉大学が連携、新たな防災チームを設立
千葉市と国立大学法人千葉大学が創設した「千葉市消防団 CUMST(カムスト)」は、地域防災力の強化を目的として新たに設立された機能別団員チームです。これは、千葉大学の医学部生を中心に構成され、特に大規模災害時の応急救護と避難所での健康管理に特化した専門的役割を果たします。
チームの設立背景
近年、地震や台風などの自然災害が頻発している中、地域防災力の充実が急務となっています。この課題に応えるべく、千葉市と千葉大学は「包括的な連携に関する協定」を結び、医学的知識と技術を有する若い世代の力を地域の防災活動に活用することを決定しました。医学部生による英知を地域の力に変えることで、災害発生時の迅速な対応が可能となります。
CUMSTの活動内容
「CUMST」は、千葉大学医学部の救急サークル「C-TAT」のメンバーを中心に構成され、およそ10名が参加予定です。チームリーダーには災害治療学研究所の教員が就任し、実務に必要な専門知識やスキルを指導します。主な任務は、大規模災害時における応急救護活動や、避難所での健康管理などです。
発足日と式典
発足式は、2023年12月26日13時30分から千葉市役所で行われ、千葉大学のトップや消防団の主要メンバーが出席します。このイベントにおいて、新たに誕生するチームの意義と展望について話し合いが行われ、今後の活動が期待されています。
C-TATと災害治療学研究所の役割
C-TAT(Chiba Training Association for emergency Treatment)は、千葉大学の学生を対象に心肺蘇生法を学ぶための機会を提供しており、その活動を通じて国民の救命率向上を図る取り組みを行っています。また、千葉大学災害治療学研究所は、災害や新興感染症がもたらす健康問題に対する研究とその解決策を模索しており、医療系研究と災害医療・看護システムにおける知見を積極的に活用することで、新たな防災モデルの構築に貢献しています。
期待される効果
CUMSTの設立により、地域における防災体制が一層強化されることが期待されており、地域社会との連携を通じて緊急事態への対応力が向上します。災害に備えるための専門的な知識を活用することで、実際の場面での迅速かつ的確な医療支援が叶うでしょう。
この新たな試みにより、地域の皆様が安心して生活できる基盤が築かれることを願っています。今後のCUMSTの活動に大いに期待しましょう。