国際女性デーを迎えて新たな挑戦「2 Hours Project」
公益財団法人山田進太郎D&I財団が、3月8日の国際女性デーに際し、「2 Hours Project」を立ち上げる。このプロジェクトは、STEM(理系)分野に進む大学生や卒業生の女性が母校を訪れ、自身のリアルな経験を後輩たちにシェアすることを目的としている。
1. プロジェクトの背景と目的
近年、STEM分野における女性の大学進学率は、OECD諸国の中で最低水準の20%とされており、依然として大きなジェンダーギャップが存在する。そんな中、山田進太郎D&I財団は、2024年から新たに「Girls Meet STEM」を開始し、これまでに1,700名以上の中高生女子が参加してきた実績がある。このプロジェクトは、「2 Hours Project」を通じて、さらに多くの中高生にSTEMの魅力を直接届けることを目指している。
2. 「2 Hours Project」とは
この新たな取り組みでは、STEM専攻の大学生や大学院生、またはこの領域で働く卒業生の女性が、1年間に母校を訪問し、約2時間をかけて進路選択や受験、大学生活についての経験を語る。こうしたリアルな声が、中高生女子に多くの影響を与えることが期待されている。
参加者からは、「将来になりたい人を見つけた」との声が72%を占め、STEM分野に対するポジティブなイメージが広がっているという。
3. 募集要件と応募方法
「2 Hours Project」では、STEM (理系)専攻の大学生や大学院生、またはSTEM領域での仕事をしている女性を募集している。応募条件としては、中高生向けの講演に興味があり、オンラインでのコミュニケーションが可能な方が対象。興味のある方は公式ウェブサイトから登録フォームにアクセスし、申請を行うことができる。
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4. 学校関係者に向けたサービス
また、学校関係者向けには、STEM分野の経験を持つ卒業生に講演を依頼することができるサービスも用意されている。潜在的な進学意欲を広げるために、ぜひご活用いただきたい。お問い合わせは専用フォームを通じて行うことができる。
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5. 「Girls Meet STEM」について
これに関連して、D&I財団が実施する「Girls Meet STEM」は、高専や大学、企業との連携を通じて、中高生女子にSTEM領域を体験する機会を提供するプログラムだ。実際の現場を訪れながら、大学生や社会人女性との交流を通じ、進学やキャリアの可能性を広げることが目的である。
「Girls Meet STEM」公式ウェブサイト
6. まとめ
このように「2 Hours Project」は、STEM分野での女性の活躍を促進し、未来の世代がより良い選択を行えるようサポートする重要な取り組みである。多くの女性がこのプロジェクトに参加することで、将来の職業選択において、より多様な選択肢が提示されることが期待される。
福利厚生の充実や環境の整備を進めることで、女性がSTEM領域で自分の可能性を信じて進んでいける社会を目指して、さらなる支援を行っていくことが重要である。
本プロジェクトに参加することで、若い世代にとっての新たな道を切り開く一助となることを願ってやまない。