信州から誕生した新たな食材「信濃ひめ」
近年、健康志向の高まりとともにグルテンフリー需要が急増しています。そんな中、信州大学の研究成果が形となって現れたのが、新しい食用ソルガムの新品種「信濃ひめ」です。このたび、信州大学に新たに設立されたスタートアップ企業、AKEBONO株式会社が国内初の流通をスタートさせました。特に注目なのは、この新品種が2025年10月3日にイオンモール須坂でオープンする新ブランド「GLUTENFREE JAPAN」で量り売りされることです。
「信濃ひめ」とはどんな食材か?
「信濃ひめ」は、世界五大穀物の一つであるソルガムの新たな品種です。栽培特性としては、早生種で収穫が早く、背丈が低いため倒伏しにくいことが挙げられます。これにより、安定した栽培が可能となり、農家にとっては望ましい選択肢となります。そして、その食味特性も優れており、もちもちとした食感でありながら、グルテンを含まないため、特にグルテンフリー食品の原料としての可能性が大いにあります。さらに、抗酸化作用が期待されるポリフェノールやフラボノイドなどの機能性成分が豊富で、健康面においても高い評価を受けています。
このように「信濃ひめ」は、単なる穀物に留まらず、健康的な食文化をつくるための重要な役割を担っています。信州大学の長年の研究成果は、今後の食品産業を大きく変えるかもしれません。
AKEBONO株式会社の取り組み
AKEBONOは、「安心、おいしさ、持続可能性」を経営理念に、信州産ソルガムを活かしたグルテンフリー食品の製造や販売、EC・OEM事業を展開しています。研究成果を社会に実装するための取り組みとして、今回の新品種「信濃ひめ」の流通開始は重要な意味を持ちます。本プロジェクトを通じて、地域の農業と食品産業がしっかりとつながり、循環型社会の実現に寄与することが期待されています。
新たな販売スタイル「量り売り」
「GLUTENFREE JAPAN」イオンモール須坂店では、国内初の量り売り形式で「信濃ひめ」が提供されます。この販売方式は、消費者が必要な分だけを手軽に試すことができるため、食品ロスの削減にもつながります。また、包装資材の削減も狙いや、サステナブルな食文化の形成に貢献する取り組みとして注目されています。
信州からの新しい食文化を全国に広める為、研究者と地元企業が手を取り合う姿勢は、他地域にとっても刺激的なモデルケースです。
専門家の声
信州大学名誉教授でAKEBONO顧問の天野良彦氏は、「研究開発の成果が実際の市場に出ることは、大学の研究にとって非常に意義深いことです。「信濃ひめ」が地域農業と食品産業を結びつけ、持続可能な社会の実現に寄与することを心より期待しています。」と述べています。
未来に向けた期待
AKEBONOは、地域農業との連携を深めつつ、研究成果を活かした商品開発と普及を推進していきます。これにより、信州から全国へとグルテンフリー文化を発信していく意気込みを見せています。今後の展開に注目です。
会社概要
- - 会社名: AKEBONO株式会社
- - 所在地: 長野県長野市若里2丁目1−23
- - 代表取締役: 井上格
- - 事業内容: 「GLUTENFREE JAPAN」および「縁‐enishi- sorghum&glutenfree」の運営、グルテンフリー商品の製造・販売、EC・OEM事業
- - URL: AKEBONO公式サイト
順調に成長する信州産ソルガム「信濃ひめ」が、今後どのように我々の食卓を変えてくれるのか、楽しみでなりません。