千葉商科大学付属高等学校の商業科3年生が開発したお菓子「Ps’(ピース)」が、11月3日開催の「第11回商業高校フードグランプリ」本選で来場者賞を受賞しました。これは、昨年度に続き2度目の快挙となります。
本選では、予選を勝ち抜いた6校6商品が試食販売とプレゼンテーションを行い、「Ps’」は来場者から最も多くの票を集め、栄えある賞に輝きました。
「Ps’」は、松戸市にあるお菓子工房PONYがパイを製造する際に発生する端材を有効活用するために開発されました。廃棄されてしまう端材を、生徒たちは市場調査や試作を重ね、千葉県産のピーナッツと組み合わせることで、新たな価値を生み出しました。
商品名の「Ps’」には、4つの“P”が込められています。「パイ」「ピース(かけら)」「ピーナッツ」「お菓子工房PONY」を表し、商品開発のコンセプトである「端材は生き返る」を象徴しています。
「Ps’」は、サクサクとした食感が特徴で、ピーナッツの風味と香ばしさが口の中に広がります。4つの工程「切る」「冷やす」「塗る」「焼く」を経て完成した、こだわりの逸品です。
「商業高校フードグランプリ」は、伊藤忠食品株式会社が主催する、全国の商業高校生が開発した商品のナンバーワンを決める大会です。高校生は、地域の特産品を用いてメーカーと共同開発した商品を競い合います。審査項目は、商品の味や食べ方の創意工夫、商品の独創性、ネーミングやパッケージデザイン、価格の妥当性、流通性、商品開発による地域への貢献度、プレゼンテーションなど多岐にわたります。
千葉商科大学付属高等学校の生徒たちは、「Ps’」を通じて、地域貢献と食の大切さを学び、実践しました。今後も、地元企業との連携を深め、地域活性化に貢献していくことが期待されます。
なお、「Ps’」は、12月より道の駅いちかわで専用販売ブースが設置され、常時販売されます。商品開発を通して地域を盛り上げ、地域に笑顔を届ける取り組みは、今後も継続されていく予定です。