2025年千葉県版住みたい街ランキングの発表
株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」が、2025年版の住みたい街ランキングを発表しました。このランキングは、これまでのアンケート調査に代わり、実際の物件への問い合わせ数を基に集計されています。千葉県において、特に人気のある街やエリアの動向を知ることができる貴重な情報となっています。
借りて住みたい街は柏がトップ
千葉県内での借りたい街ラウンドアップにおいては、JR常磐線と東武野田線が通る「柏」が1位に輝きました。また、首都圏全体では7位という評価を得ています。特に、アクセスの便利さから「千葉都民」需要が高いことが今回のランキングからも明らかです。
1位の「柏」に続くのは、2位「千葉」、3位「浦安」、4位「船橋」という結果です。これらの地域は、東京メトロ東西線やJR総武線の駅が通っており、都心への通勤通学に非常に便利です。経済活動が活発な都心へのアクセスの良さが評価され、特にファミリー層に人気のあるエリアとして知られています。
一方で、7位の「五井」と10位の「成田」は、地域のビジネス需要がランキングを押し上げる要因となりました。特に「五井」は工業都市であり、多くの工場が立地しているため、住みたいエリアとしての需要が高まっています。成田は国際空港の近隣エリアとして、多方面からの需要が寄せられています。
購入したい街では大網が急浮上
続いて、購入したい街ランキングでは「大網」が1位に選出されました。都心からの距離もあり、自然も多く、生活コストが抑えられる点が評価されています。また、首都圏での物件価格高騰の影響により、少し郊外に出ることが支持されている傾向が見られます。
特に「大網」は四季を感じられ、穏やかな環境が魅力とされ、購入希望者にとって理想的な候補地に映っています。2位は「八街」、3位「茂原」、5位「東金」と続き、これらも「ちょうどいい田舎」といった生活スタイルを望む層から人気を集めています。
「ちょうどいい田舎」需要が高まる背景
近年、テレワークやリモートワークが急速に普及したことで、都心から離れたエリアでの生活スタイルを望む人々が増えています。特に自然を身近に感じられる地域は、多くの方に支持されています。この傾向は、コロナ禍以降ますます顕著になっており、住環境を重視するニーズが増えています。
結論:二極化が進む千葉県の住まい選び
LIFULL HOME'Sのデータによると、借りることと買うことの両面で人気エリアが二極化していることが分かります。「柏」と「松戸」は借りても買ってもともに高評価を受けており、今後もその人気は持続しそうです。経済的な観点からも、物件選びがより戦略的になりつつあるのが現状です。このように、千葉県の住みたい街ランキングは、今後の街選びの一つの指針となるでしょう。