悩み相談アプリ「きいて」の2024年利用データ
M Media Appsによる悩み相談アプリ「きいて」が、2024年のサービスデータを発表しました。利用開始から4年を迎えたこのアプリは、孤独感の軽減や自殺予防のためのSNSとして、ますますその重要性が注目されています。
投稿数の増加
2024年には225,366件の投稿があり、1日あたりの平均は616件に達しました。前年の524件に比べると、顕著な増加が見られます。投稿の際には、悩みをカテゴリ分けするシステムが採用されており、最も投稿数が多かったのは「心」のカテゴリーで126,579件でした。その後に「その他」が23,841件、「恋愛」が19,372件と続いています。特に、昨年と比較して「学校」に関する投稿の割合が減少し、代わりに「家庭」や「職場・仕事」に関する悩みが増えたことから、学生に限らず、広範な年齢層がこのアプリを利用していることが確認できます。
アクティブユーザー数の増加
2024年のアクティブユーザー数も前年より増加し、アプリ版の利用者は1日あたり平均807人に達しました。2023年は608人だったため、安定した成長を示しています。一方、ウェブ版でも2024年は平均454人を記録し、こちらも前年の188人からの大幅な増加がありました。ページの読み込み速度改善により、アプリ以外からのアクセスも増えていることが報告されています。
メール通信の活性化
2024年のメール送信数は474,689通に上り、前年の291,113通から大幅に増加しました。特に注目されるのは、ChatGPTを活用した「きいてコメントAI」が導入されたことで、AIと個人的にやり取りするユーザーが増えた点です。この機能により、AIが送信したメール数は68,016通に達しています。また、10月に導入されたスタンプ機能も好評で、1,556通の利用が記録されました。
誰も自殺しなくて良い社会を目指して
アプリ「きいて」は、「誰も自殺しなくて良い社会を作る」という理念のもと、悩み相談の場を提供しています。2024年の利用データの増加から、サービスの重要性が浮き彫りになり、今後もコメント数や効果検証といった課題に取り組み、より多くの人々の手助けとなるよう努めていく方針です。
このように、「きいて」は無料で利用できる匿名性のSNSとして、悩みや愚痴を気軽に投稿できる環境を提供しており、今後もさらなる発展が期待できます。詳細なデータについては、公式ウェブサイトにて確認できます。
公式サイト:
きいて
【iOSアプリ】
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【Androidアプリ】
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