第26回国連世界観光機関総会がリヤドで開催
2025年10月6日、サウジアラビア王国は、11月7日から11日にかけて、リヤドにて第26回国連世界観光機関(UNWTO)総会を開催することを公式に発表しました。今年は、国連世界観光機関設立50周年という特別な節目を迎え、総会のテーマは「AIがもたらす観光:未来の再定義」となっています。
この重要な総会では、サウジアラビアの観光省が主体となり、160カ国以上の加盟国や国際機関、観光業界のリーダーたちをリヤドに迎えます。参加者たちは、観光業界の過去50年間の活動を振り返りつつ、これからの観光の持続可能な未来に向けての議論を行う予定です。観光大臣のアハメド・アル・ハティーブ氏は、世界中の人々をリヤドに招待し、今回のイベントが観光外交における重要な瞬間であると強調しました。
「観光業界における世界的な行動を再定義するこの重要なセッションで、観光分野のリーダーたちをお迎えできることを楽しみにしています」とアル・ハティーブ大臣は語っています。今回の総会は、湾岸協力理事会(GCC)加盟国が初めて国連の専門機関の総会を主催することからも、その意義はますます高まっています。サウジアラビアは、このセッションを通じて国際的な対話を促進し、観光業界の発展を支える役割を果たすことを目指しています。
またアル・ハティーブ大臣は、「観光は経済や地域社会全体に変革的な影響を与える力を持っています。サウジアラビアでは、観光が経済成長と多様化の原動力となり、‘サウジ・ビジョン2030’の実現をサポートしています」とも述べています。
第26回の総会では、全体会議が4回行われるほか、専門委員会の会合やAI時代における観光の未来に関するテーマ別セッションが予定されています。さらに、次期国連世界観光機関事務総長の選出や、執行理事会の第124回および第125回会合も行われる予定です。
総会の直後には、サウジアラビアの観光省が新たに設立した「TOURISE」による初めてのサミットが開催されます。TOURISEは、観光、テクノロジー、投資、持続可能性、文化など多様な分野のリーダーたちが集まるプラットフォームであり、観光業界が直面する課題に対処し、持続可能かつ未来志向の観光業界の構築を目指します。
国連世界観光機関の最高機関を主催し、TOURISEを立ち上げることで、サウジアラビア王国は、観光分野におけるグローバルハブとしての地位を確立しつつあります。また、多国間協力のリーダーとして、さらには新興の観光大国として、観光業界における存在感を強めています。
11月は、観光の未来を形作る重要な月と言えるでしょう。世界中の人々が注目する中で、サウジアラビアは観光の国際的な中心地としての役割を果たしていくことが期待されます。