SaaS企業のダイバーシティ
2024-06-26 15:20:52

SaaS企業におけるダイバーシティ推進の現状:女性活躍推進は道半ば?

SaaS企業におけるダイバーシティ推進の現状:女性活躍推進は道半ば?



株式会社エムエム総研が運営するSaaSセールス特化型転職エージェント『マーキャリNEXT CAREER』は、SaaS企業に勤める社員および人事担当者1,015名を対象に、ダイバーシティ推進や女性活躍推進に関する実態調査を実施しました。

調査結果によると、従業員では「男性7:女性3」が最も多く、管理職では「男性8:女性2」、経営陣では「男性9:女性1」と、役職が上がるにつれて女性の比率が減少する傾向が見られました。さらに、従業員では1.8%、管理職では8%、経営陣では25.1%が「男性のみ」という結果も出ており、SaaS企業においても、女性が管理職や経営層に進むには依然として障壁があることが明らかになりました。

では、このような状況を改善するために、企業はどのような取り組みを行っているのでしょうか?

調査では、「性別、年齢、国籍など固定的な役割分担意識にとらわれない」「ワークライフバランスの推進」「女性リーダーを育成するためのプログラム策定」などが挙げられました。

しかし、一方で、7割以上の企業がダイバーシティ推進に課題を感じていると回答しており、取り組みと実際の状況には大きなギャップがあることも浮き彫りになりました。

ダイバーシティ推進と女性活躍推進における課題とは?



調査結果から、SaaS企業におけるダイバーシティ推進と女性活躍推進には、以下の課題が考えられます。

女性の管理職・経営層への登用が少ない: 役職が上がるにつれて女性の比率が減少し、女性がリーダーシップを発揮する機会が少ない状況です。
ワークライフバランスの実現: 女性にとって働きやすい環境作りは、産休・育休取得の促進だけでなく、柔軟な勤務体制や育児・介護と仕事の両立支援など、多角的な取り組みが必要です。
無意識のバイアス: 採用や昇進において、無意識のうちに男性優位な評価基準が用いられている可能性があります。
社内文化: 女性が働きやすい、意見を出しやすい、活躍しやすい文化を醸成する必要があります。

今後、SaaS企業はどのような取り組みが必要か?



SaaS企業がダイバーシティ推進と女性活躍推進を成功させるためには、以下の取り組みが重要となります。

女性リーダー育成のためのプログラム: 女性がリーダーシップを発揮できる環境を整備し、ロールモデルとなる女性リーダーを育成する必要があります。
柔軟な働き方: リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方を導入することで、女性が仕事とプライベートを両立しやすくなります。
意識改革: 男性中心的な社内文化を見直し、女性が活躍しやすい環境作りに取り組む必要があります。
数値目標の設定: 具体的な目標を設定することで、取り組みの進捗状況を把握し、改善策を検討することができます。
多様な視点を取り入れる: 社内だけでなく、外部の専門家やコンサルタントの意見を取り入れることで、新たな視点を得ることが重要です。

SaaS企業は、ダイバーシティ推進と女性活躍推進を積極的に進めることで、多様性と創造性を生み出し、企業の競争力を強化することができます。

調査概要



調査期間: 2024年6月10日(月)~2024年6月11日(火)
調査方法: インターネット調査
調査人数: 1,015人
調査対象: SaaS企業に勤める社員および人事担当者
調査元: 株式会社エムエム総研

参考情報



マーキャリNEXT CAREER: https://next.mar-cari.jp/
マーキャリPLUS: https://next.mar-cari.jp/plus/


SaaS企業におけるダイバーシティ推進:課題と展望



今回の調査結果から、SaaS企業においても、ダイバーシティ推進と女性活躍推進は道半ばであることが明らかになりました。

特に、役職が上がるにつれて女性の比率が減少するという結果は、女性のキャリアパスにおける課題を浮き彫りにしています。

企業は、単に女性を採用するだけでなく、女性がリーダーシップを発揮できる環境を整備し、活躍を促進する必要があります。

ワークライフバランスの推進も、女性だけでなく、男性にとっても重要な課題です。柔軟な働き方や育児・介護支援制度を充実させることで、社員が仕事とプライベートを両立し、パフォーマンスを発揮できる環境作りが求められます。

また、企業文化の改革も重要です。女性が意見を出しやすく、活躍しやすい雰囲気を作ることで、多様な才能を引き出し、企業全体の成長に繋げることができます。

ダイバーシティ推進は、企業にとって単なる社会貢献活動ではなく、競争力を強化するための重要な戦略です。

多様な人材が活躍することで、イノベーションが生まれ、より良い商品やサービスを提供できるようになります。

SaaS企業は、ダイバーシティ推進と女性活躍推進を積極的に進めることで、持続可能な成長を実現できるでしょう。

今後の展望



今後、SaaS企業は、ダイバーシティ推進と女性活躍推進をさらに強化していくことが重要です。

そのためには、企業は、以下の取り組みを継続的に実施していく必要があります。

数値目標の設定と進捗状況の定期的なレビュー
社員向けのダイバーシティ研修の実施
女性リーダーの育成とロールモデルの創出
柔軟な働き方と育児・介護支援制度の充実
* 社内文化改革と多様な視点を取り入れることの重要性に関する啓発

SaaS企業がダイバーシティ推進と女性活躍推進を成功させることで、より良い社会を実現するために貢献できるでしょう。

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